内容説明
東証が「低PBRの改善」要請を出した背景やその影響について各種データを元に詳説。今後の株式相場の主役はどのセクターか?大きな動きの背景や実態、潮流が見える。個人投資家ならびに上場企業の関係者に求められている対応策を考えるヒントが満載。
目次
1 東証はなぜ低PBR対策を求めたのか?
2 日本株市場のPBR1倍割れの実情
3 東証の要請に対する企業の対応状況と投資家からの評価
4 コーポレートガバナンス報告書からみるPBR1倍割れ企業の対応策
5 評価できる低PBR対策とは?
6 資本効率を高める前提としての「資本コスト」への意識
7 PBRを高めるための資本政策の見直し
8 低PBR対策としてのその他の施策
9 世界の株式市場のなかでも際立つ東証の低PBR企業
10 「低PBR株の逆襲」が日本を救う
著者等紹介
菊地正俊[キクチマサトシ]
みずほ証券エクイティ調査部チーフ株式ストラテジスト。1986年東京大学農学部卒業後、大和証券入社、大和総研、2000年にメリルリンチ日本証券を経て、2012年より現職。1991年米国コーネル大学よりMBA。日本証券アナリスト協会検定会員、CFA協会認定証券アナリスト。日経ヴェリタス・ストラテジストランキング2017~2020年1位、2023年2位。インスティチューショナル・インベスター誌ストラテジストランキング2023年1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アマノサカホコ
7
東大阪市図書館。2023年10月情報。外国人投資家の日本株投資における関心事が書かれており興味深い。参考までに内容を抜粋:2024年NISA拡大で個人投資家はどれほど日本株投資を増やすか、東証は要請ではなく義務にすべきではないか、銀行のPBR目標は達成可能かなど。また低PBR対策方法が各企業で違い業種ごとにこの企業は対策記述を出したとか出していないなど書かれているため購入判断の一つになる。一読の価値があるし投資を楽しんでいる人には面白い本だと思う。他の著書も読んでみたい。銘柄紹介はX(旧Twitter)で2024/02/23
gokuri
4
東証の「低PBRの改善」について、正面から取り扱った本。現役の株式ストラテジストとして、直近(2024年1月出版)日本の企業が東証の要請に対してどのように向き合ったいるのか、かなり詳細にレポートされている。 最近のアクティビストの要請に対応した企業の説明や、資本効率、自社株買いの仕組みなども丁寧に説明されている。 各企業の低PBR対策の公表状況と市場評価(株価反映)も一覧表で分析されており、豊富な材料が有効に活用できると確信して臨みたい。おすすめ本。2024/04/16
turtle
4
資料が豊富で、今まさに史上最高値更新をしようとしている株式市場で、どのような原因でどのようなことが起きているかがわかりやすく説かれていて、非常にためになりました。さすがトップストラテジスト。2024/02/18
葵堂
1
本というかレポートというか。 低PBR企業の取組やどうすれば株価が上がるだろうか、国がどのように求めているか、などを延々と個別企業の名前を出しながら進んでいく。2024/03/04
スプライト
1
最近のPBR1割れに関する問題について、多数の事例を交えつつ、非常に分かりやすく説明しており有益。今後も、日本株の未来は明るそうだ。2024/01/03