教養として知っておきたい「宗教」で読み解く世界史

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教養として知っておきたい「宗教」で読み解く世界史

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  • サイズ 46判/ページ数 350p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784534058010
  • NDC分類 162
  • Cコード C0022

出版社内容情報

各宗教勢力の覇権の攻防・戦略から世界の成り立ちを読み解く、まったく新しい「宗教地政学」の本。

内容説明

宗教とは工作と支配のツール。宗教勢力の盛衰から歴史の本源が見えてくる。国家以前に宗教がある!宗教覇権の攻防でつかむ新しい世界史。「宗教×地政学」で、世界がわかる!

目次

第1部 東アジア―中華秩序の脅威(中華の膨張に誰が屈し、誰が屈しなかったのか―“コア地域=中国”儒教文化による中華思想;儒教が覆い隠した属国の哀れ―“a地域:従属”朝鮮の儒教 ほか)
第2部 インド・東南アジア―多神教拡散の脅威(なぜ、インドは多くの宗教の発祥地となったのか―“コア地域=インド”ヒンドゥー教による分断圧力;タイやミャンマーの統一王朝が求めた宗教原理―“a地域:派生”タイやミャンマーの仏教 ほか)
第3部 ヨーロッパ―宗教改革がもたらした近代国家の誕生(「わが声はペトロの声なり」、教皇の宗教統治―“コア地域=ヨーロッパ中部”カトリックの権威主義体制;宗教改革という名の醜悪なる利権闘争―“a地域:内紛”ドイツのルター派 ほか)
第4部 中東・中央アジア・アフリカ―商業利権に立脚するイスラム教(カネを払えば許すというイスラム教義―“コア地域=東西交易路”イスラム拡大の源泉;イスラムの野望はヨーロッパへ―“a地域:侵食”イベリアの西カリフ ほか)

著者等紹介

宇山卓栄[ウヤマタクエイ]
1975年、大阪生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。代々木ゼミナール世界史科講師を務めたのち、著作家となる。テレビ、ラジオ、雑誌など各メディアで、時事問題を歴史の視点でわかりやすく解説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みき

50
世界史に宗教という横軸をいれて読み解くというコンセプト。キリスト教史などは学校の授業である程度習うので何となく理解している人も多いと思うが東南アジアや極東アジアの宗教史などは知らない人も多いのではないだろうか。また宗教は為政者による工作と支配のツールにすぎないとする点も自分好み。個人的にはもう少しイスラム教と東南アジアの宗教史について記載が欲しかった。特にイスラム教はなぜ過激化するのか、なぜ信者が増え続けているのかという点には明確な答えがなかったように見える。2024/02/05

はる坊

13
各国が宗教をどのように利用し、支配してきたのか。 また何故その宗教が利用されたのかを、地政学的な観点から読み解く実用的な世界史論。 4地域に区切って、その宗教が主流となった流れが非常に分かりやすく書かれている。 宗教を人々の幸せのためと捉えるのではなく、国の統治のためのリアリズムに基づくためと考えることで、現代の国際問題がすんなりとわかる。2020/09/27

けんさん

5
先に読んだ『「民族」で読み解く世界史』と比べて、具体的な出来事の記述が多いため、いきなりこの本から読み始めるとハードルが高いかも。 『民族』→『世界史概要』→『宗教』の順で、何度か繰り返して読むと理解が深まりそう。本書、他の世界史概要本を読んだ後に再読することに決定!2021/04/18

akiakki

2
宗教地政学を自称する本で、その地域にその宗教がなぜ根付いたか、宗教がその国の活動にどう影響しているかを解説しています。東アジアやインドの宗教伝播の歴史は期待通りだったもの、欧州は単に中世の解説、全体的な反中思想で内容のバラつきが大きい。またこの手の本にありがちな全ての事象をタイトルのテーマで説明しようとして強引な論調も見られます。13世紀にベトナムがモンゴルを追い払ったのは騎馬兵が有効活用できない地形のためであり、宗教の力ではない。2021/04/16

KJ

2
人類の歴史は、宗教戦争の歴史。時の権力者がいかに宗教の力を利用してきたか。まさに宗教地政学の本。プロテスタントvsカトリック。キリスト教vsイスラム教。インド発祥のヒンズー教、仏教の伝播。世界史の教科書よりも世界史が読める。2020/12/16

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