出版社内容情報
デザイナーや経営者などの「イノベータ―」という視点からアパレルの壮大な歴史をたどる教養書。
内容説明
シャネル、ディオール、サンローラン、ラガーフェルド、アルマーニ…流行を創った変革者に学ぶ。心躍る!ファッションの歴史。
目次
第1章 オートクチュールの始まり 女性「解放」のイノベーション
第2章 20世紀モードの発展と成熟 時代が求める人間像を作ったデザイナー
第3章 モードの多様化と、その行き詰まり ブランドが抱える後継者問題
第4章 日本が世界に与えた衝撃
第5章 グローバリズムとカリスマ経営者
第6章 翻弄するのか?翻弄されるのか?時代の寵児、クリエイティブ・ディレクター
第7章 グローバル・ニッチ市場で勝負するクリエイター
第8章 イノベーターを育てるファッションメディア
著者等紹介
中野香織[ナカノカオリ]
服飾史家。株式会社Kaori Nakano代表取締役。昭和女子大学客員教授。ファッション史やモード事情に関する研究・執筆・講演を行うほか企業のアドバイザーを務める。1994年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。英国ケンブリッジ大学客員研究員・東京大学教養学部非常勤講師・明治大学国際日本学部特任教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
258
サスティナビリティを入り口に、なんとなく最近になってこの業界に再び興味が向いている。これに関しては「読むアパレル全史」と銘打たれているが"読む"でも"全史"でもない。読み物というより辞典、そして辞典にしては隙間だらけ。パラパラとめくっただけでも、なぜこの人物に言及されていないのだろうというのがたくさんある。ブランドではなく人物括りでピックアップしているので、重要人物が漏れやすいといのもありそう。ブランド別に歴代デザイナーの変遷を追ってくれた方が充実した内容になったのではないだろうか。2020/02/29
はるき
11
ラグジュアリー関連の有名な人を軽めに紹介。好きな人には薄味かもしれませんが、私にはこれくらいがいい感じ。2025/01/08
スプリント
7
なじみのない分野ですがおおよその流れは理解することができたと思う。2021/10/31
ソノダケン
5
感情をチクチク刺激する「ファッション」の6文字を厭い、本文でほとんど使われない「アパレル」をタイトルに冠する。石油業界に次ぐ環境汚染源と批判されるファッション業界は、環境問題というファッションと揉み合いつつ自己を再定義している。意識の高いやつらに布切れを売って儲ける稼業だが、ミートゥーだのクートゥーだの調子に乗らせると、自己破壊まで行き着きかねないのが悩ましい。そんな戦場の霧の中、国歌斉唱拒否で炎上したアメフト選手を捨て身になって支援したナイキのマーク・パーカーみたいに、大胆不敵なエピソードが光っている。2020/02/06
FuSa
4
名前を知ってるラグジュアリーブランドやデザイナーの背景が色々わかって、今までと見方が変わることもある。2023/10/30