出版社内容情報
伝統的原価計算の欠陥、ＡＢＣ（活動基準原価計算）の考え方や導入法をストーリー形式で解説。
林總［ハヤシアツム］
著・文・その他
内容説明
総合原価計算は役に立たない―。経営に使える原価計算はＡＢＣだけ！伝統的な総合原価計算の理論と欠陥とともに、会計のプロが３５年超の経験から築き上げた、ＡＢＣの考え方と導入時のノウハウを、わかりやすく大公開！
目次
プロローグ 危うし！ツェルマー製菓株式会社
第１章 そもそも原価とは何か？
第２章 原価計算マニュアルが間違っている？
第３章 ビジネスの流れを知らずに、原価計算は理解できない
第４章 正しい製品原価がわからない
第５章 売上が増えているのに、なぜ赤字なのか？
第６章 何も価値を生まない原価が「見える化」できていない
第７章 ＡＢＣの基本構造
第８章 経営ダッシュボードなくして儲けは出ない
エピローグ 原価を正しく計算できた後にやるべきこと
著者等紹介
林總［ハヤシアツム］
公認会計士、税理士、経営コンサルタント、明治大学専門職大学院特任教授、林總アソシエイツ代表。１９７４年中央大学商学部会計科卒業。外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立。会計および原価計算システムの設計・導入のコンサルティングを専門にし、国内外の企業への経営コンサルティング、執筆、講演活動などを行なっている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TOMO
6
原価計算を管理に使えていない典型的な会社が、原価計算の見直しによって、どのようにメスを入れて経営改善していくかが解りやすく書かれています。モデル活動基準の原価計算について学ぶことができました。2019/08/29
しゅー
5
★★ とても読みやすいが、伝統的な原価計算の弱点と代替策となる活動基準原価計算(ABC)の狙いが分かるというところどまりなので、この本だけで実際の企業活動への適用は難しいだろう。専門書に取り掛かる前の助走といったところか。本書のテーマからして実践ありきで読む人が多いと思うのでターゲット層が謎である。以下、印象に残った箇所。「原価計算は生産管理の裏返し」「何も価値を生まない原価が可視化できていないのだ」「会社経営の成果であるお金は、製品、流通チャネル、顧客という３つの領域がうまく噛み合うことで生まれるのだ」2020/08/19
僕です
4
自分の会社は工場がないのだが当てはめて考えるととても面白い。どこまで原価計算して使うのかが、経営の力量なのにあんまり理解しなくても取締役とかなってる人多すぎだろうとと思ってしまった。2020/06/13
kobaton
3
管理会計！リソースをインプットして、製品をアウトプットする。その過程を司るのがシステム。そのシステムの中身を把握していなければ、生産性が妥当かどうかの評価はできない。評価できないのに販売するから利益が得られない。そういうことだろう．．．「会社がどういう状態なのか。内部に異常がないか。進む方向は間違っていないか。そんなことも知らないで、君は会社を経営している」耳が痛い．．．「君たちは原価計算理論だけでなく、マネジメント、業務活動、ＩＴ（情報技術）も習得する必要がある」安曇先生、うちの会社も指導してください！2019/01/22
maruboro
3
工場の中で日々起こる生産トラブル対応で駆けずり回っているこの工数は、ちゃんとこの製品の原価に反映されているんだろうかとずっと疑問に思っていました。本に書かれた活動基準原価計算(ABC)というものを行えば、そういった工数がきちんと反映されるということが理解できます。「ザ・ゴール」よろしく物語形式となっており、工場に携わる仕事をされる方には実際にコンサルを受けている気分を感じながら読む事ができます。2019/01/12
