出版社内容情報
自然災害、小児医療、介護、障がい……様々な社会問題に向き合うNPOの人たちの物語集。
内容説明
心が癒やされて、明日を生きる希望がわいてくる人生で大切なことを教えてくれる21の物語。
目次
ママが考えていたこと―難病の子どもとその家族へ夢を
一〇〇〇〇円のカレーライス―いしのまきカフェ「」(かぎかっこ)
エチオピアの少年アベベ―民際センター
タンコン君の笑顔―日本地雷処理を支援する会(JMAS)
想いのリレー―カタリバ
石巻の夜明け―石巻復興支援ネットワーク
あの日、子どもたちがくれたもの―ブリッジフォースマイル
「ありがとう!おめでとう!」―しゃらく
日本にはないなにかを求めて―日本財団学生ボランティアセンター
「もう俺に関わるな」―くりこま高原自然学校〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
日向夏
3
一つ一つの団体にさまざまなエピソードや困難があるんだろうなと、推測しかできていなかった部分の一端を見ることができた。少しあっさりし過ぎた感もあるけれど、世の中を良くしたいと思って日々活動されている方もたくさんいると思うと救われる気がする。2016/03/25
鎌倉 幸子
2
帯にある「自然災害、小児医療、介護、障がい-社会問題に少年から向き合う人たちが紡ぐ短編集」とあります。声なき声を聞く仕事がNPOの仕事だと思います。その声がたくさん詰まっています!2016/05/01
Yuka
2
先輩が一作品を書いたと言うので読ませていただきました。 様々なNPO活動の一面が描かれた21の短編集。 現場の方々の紡ぐ言葉は、必ずしも美しく流れているわけではないけれど、そこにはリアルな話があって、文字の向こうに笑顔がありました。 仕事に忙殺される日比の中で、久しぶりに綺麗な涙を流した気がします。2016/01/23
冬原晩
1
それまで、人になにかしてあげることがすぐれたサービスだと思っていました。(中略)"なにもしない"サービスも、最高のときをつくることができるのだと実感しました。(p.13) 認知症は脳の病気であって、心で感じることにはなんら支障がない(p.62) 最終的に残るのは、その人が歩んできた生き方そのもの、地位やお金に換算できないその人の本質 (p.68) 僕の名前は、あみのすけ。(中略)聴導犬をやっています。(p.123) 住む場所・食べるもの・着るものが整えば、それで人は生きていけるのか?(p.145)2017/10/14
莱亞りう
1
それぞれの著者の経験が淡々と書かれている(一部は異なる)。それ故に、最後の短編は個人的には蛇足であると思われた。押し付けがましいとまでは行かないが、この短編だけ異質に感じる。これら短編を読んで何を感じるか、想うか、行動に移すかは読んだ人の自由であっていいと私は思うのだが……。ただ、何をしていいのかわからない人にとってはありがたいのかもしれない。2016/03/22