内容説明
“難問”として知られる東京大学の数学入試問題。実は、高度な数学の知識を問われる以前に、発想の転換や多角的な視点、つまり、数学的な思考センスが求められます。本書では、実際に出題された試験問題を通して、受験だけでなく日常生活や仕事にも役立つ、問題解決において必要な「考える力」を紹介します。
目次
第1章 複雑な物事をシンプルにする「分解力」の問題(東大が求めている「分解力」とは何か?;崩さずに分けると目的がはっきりする ほか)
第2章 柔軟な発想で解決策を見出す「想定力」の問題(東大が求めている「想定力」とは何か?;未来を推理するには確率を使うといい ほか)
第3章 全員を納得させる説明をする「論証力」の問題(東大が求めている「論証力」とは何か?;反論を避けることは不可能である ほか)
第4章 現象に囚われず本質を見破る「批判力」の問題(東大が求めている「批判力」とは何か?;ニュースの裏に隠されたメッセージは? ほか)
著者等紹介
時田啓光[トキタヒロミツ]
株式会社合格舎代表取締役。東大合格請負人。1986年山口県生まれ。2011年京都大学大学院理学研究科修士課程(数学・数理解析専攻)修了。メディア出演のほか、全国の高等学校などで講演活動も行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みさみさ
3
採点する人大変だな。天才か!2019/01/15
yukiko-i
0
数学的センスについて、分解力・想定力・論証力・批判力があれば東大の数学問題も解けるという。一台の自販機に何本の飲み物が入っているか、という問題にも、頭から解こうとしてお手上げになり、ものごとを俯瞰して問題に取り組む姿勢はなかったことに気付かされた。発想の転換ができる本。 2015/07/14
Mark X Japan
0
難問のような良問を、上手に解いていく手法は面白いです。本質的な部分を理解していないと、必要な考え方や発想は出てこないですね。もっと、東大数学の問題に挑戦してみたいです。☆:4.02015/05/25
葉
0
分解力、想定力、論証力、批判力に分けて東大数学への対処法というより数学的思考能力について書かれている。数学を学ぶ目的の1つは基準を揃えて評価する・比較するということであり、簡単な数学ロジックの問題が載っている。中高一貫の中3が読むと良いかもしれない。2015/05/20
ninn.atsu
0
本書では、4つの力(分解力、想定力、論証力、判断力)を東大の入試問題を通して考えさせる。入試問題自体は比較的優しいものを取り扱っているので解説を読めば納得出来るものばかり。実際に問題を解きながらその問題から問われている本質を考えさせるので面白い。2015/03/25