内容説明
かつて文法や単語に悩まされた古文も、今ならもっと楽しめそう。万葉集や古今集の世界から「説話」「日記文学」「物語」「軍記物語」「随筆文学」「俳詣紀行文」まで、日本の古典のエッセンスを紹介します。
目次
第1章 古文が身近になる基礎知識
第2章 古典を楽しむための文法と敬語と知識
第3章 千年前の暮らしを「説話」で読む
第4章 「随筆」に見る日本人の自然観・人生観
第5章 「物語」に見る平安貴族の暮らし
第6章 「和歌」をもう一度味わう
第7章 「日記文学」に見る心の叫び
第8章 「軍記物語」に見る人の世のはかなさ
第9章 「俳詣紀行文」に見る芭蕉の文学
著者等紹介
貝田桃子[カイタモモコ]
1967年、秋田県生まれ。日本女子大学文学部卒。秋田大学大学院教育学研究科修士課程修了。現在、秋田県立高校国語教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
獺祭魚の食客@鯨鯢
76
高校時代より、何十年か人生経験を経て読む今の方がはるかにこころに沁み入ります。 ★「つれづれわぶる人は、いかなる心ならむ。まぎるる方なく、ただひとりあるのみこそよけれ」(いつも仲間と群れていないと不安になるより、一人でいることをおそれないでいる方が望ましい・徒然草第七五段) ★「世の中は とてもかくても 同じこと 宮も藁屋も 果てしなれば」 (世の中はどうあろうと結局おなじこと。御殿でも藁わら小屋も、いずれはどうなるか分からないのだから。・新古今和歌集 蝉丸) 2020/03/21
ありんこ
4
娘が高校生になり、難しい古文を習うようになってきたので、一通りおさらいしておこうと思いました。文法は難しいですが、書いてあることは現代に通じるものがあったり、面白い物語があったり、古典の魅力を改めて感じました。2015/05/17
こめんぶくぶく
2
高校のとき、実は古文は大の苦手だったけれど、 古典は人生を重ねてからこそが、面白いのだとつくづく感じさせてくれた。 1000年も前の日本人の生き生きとした感情が文章や歌から ありありと伝わってくるのは 非常に新鮮で感動的な経験。 古典に触れないなんて 本当にもったいない!2014/01/02