内容説明
数字には表れない「企業価値の源泉」をどのようにして見抜くのか?個人投資家・金融機関関係者のみならず、一般のビジネスパーソンに役立つ「デューデリジェンスの思考法」を詳細に解説する。
目次
ガイダンス
1 スターバックスコーヒージャパン
2 三菱地所
3 創通
4 ビックカメラ
5 GABA
6 JR東日本
7 横浜銀行
8 ミクシィ
9 任天堂
著者等紹介
山口揚平[ヤマグチヨウヘイ]
早稲田大学政治経済学部卒業。トーマツコンサルティング、アーサーアンダーセン、デロイトトーマツコンサルティング、アビームM&Aコンサルティングシニア・ヴァイス・プレジデントを経て現在はブルー・マーリン・パートナーズ代表取締役を務める。我が国における大規模なM&A、企業再生案件に多く参画。ファイナンスの知識と、戦略・オペレーションコンサルティングの経験を併せ持ち、財務・業務の両側面から企業を分析し、投資価値の算定や戦略の実施を行うことを専門とする。同時に、書籍の執筆や講演などを通して我が国のファイナンシャル・リテラシーの向上に貢献(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろぶくん
11
たまたまYouTubeで著者が出演している動画を見たので、こちらを読んでみた。随分動画の印象とは違いまじめな内容。とても面白く読ませてもらいました。これだけの分析ができるようになるまでどれぐらいかかるのだろう?2021/01/15
Sean
6
まずは読み物として面白く(企業分析のケーススタディが9個も載っているので)、9個の切り口で企業を分析すると体系立てている点もわかりやすい。ともすれば混乱しそうなビジネス分析を、統一的に取り組めるようなフレームワークとして紹介するのは面白い試み。書いてある内容を習得するには実際に手を動かして分析を適用してみる必要がある。手始めに、本書で分析された企業がそれぞれ現在どうなっているのかを調べて比較するのが良いだろう。2020/03/31
ゆき
5
企業分析ってこういう流れなのかーとキレイにまとまっているのをながめてしまった。自分の中で、バラバラなものが少しずつつながるイメージです。2015/09/28
ただの晴れ女
4
マーケティングを深めるためにも会計学を勉強したくなる本…! JRの収益構造が面白かった。 株主が誰か??って利益だけじゃなくて大切なことだ…2021/01/10
kuu
3
会計からの企業分析の事例を初心者でも分かりやすく教えてくれる。BS、PLよりCSが加工前の生の情報であり実態をよく現していること。マイナスの投資CF、プラスの営業CFが安定期であり、投資CFがプラスになると固定資産を切り崩している可能性があり事業が停滞していること、さらに営業CFがマイナスになると低迷を表していること。株主コストは銀行金利より高くWACCを下げて、ROICを高める必要があること。任天堂は現金保有が多く株主コストでWACCが高く利益が株主コストで相殺され資金効率が悪いこと。大変参考になった。2023/04/05