内容説明
「実戦トレーニング」で身に付く戦略思考。囚人のジレンマ、共有地の悲劇、フリーライダー問題、サンクトペテルブルクの逆説など、ゲーム理論特有の問題から最善の意思決定を導く。
目次
ゲーム理論への案内
ゲーム理論の基礎を押さえよう
ゲーム・モデルをつくる
ゲームの「支配戦略」を見極める
支配戦略がないゲームの答えを導く「ナッシュ均衡」
最適反応だが最大の利得を得られない「囚人のジレンマ」
共有地の悲劇は「囚人のジレンマ」の社会版
囚人のジレンマを克服する「繰り返しゲーム」
フリーライダー問題を解き明かす「合理的なブタ」モデル
「ゲームの木」で難問を解決する
「戦略的操作」で相手を意のままに動かす
自分の選択を狭めて戦略的な価値を高める「コミットメント」
「約束」を見極めて有利な展開を考える
戦略的操作の信ぴょう性を検証する
すべての余剰を取れる「最後通牒」
余剰が減るスピードが決め手となる多段階交渉
不確実ならリスクが高い
情報完備・情報不完備ゲームというキー
プリンシパルとエージェントの深遠な関係
ゲーム理論を実践に生かす
著者等紹介
清水武治[シミズタケハル]
1948年静岡県生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了(理論経済学選考)。数理科学的思考で人間や社会のあり方を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びゅうし
2
分かりやすすぎてスラスラ読めたのでこの題名の言っていることは正しい。2012/10/26
やと
1
囚人のジレンマ、ナッシュ均衡、共有地の悲劇などなど、経済学的なことをものすごく分かりやすく書いてくれている本。 ほんとにゲーム理論の本を初めて読む人にオススメ。
yumechi
1
ゲーム理論の概要はつかめた。(この本で書いてある範囲で)まんま数学っぽいな。丁寧でわかりやすかった。2011/03/09
も
0
分かりやすさを売りにしている本だけあって,序盤〜中盤の方は説明がややくどいという印象を受けた。最後の方の話(多段階交渉,プリンシパルとエージェントなど)は面白かった。2017/08/05
葉
0
ゲーム理論を勉強したことがない人や社会人が読むための本であると思う。恐らく学部の指導教官なら後者と仰るだろう。プレイヤーの合理性についてやNEについてわかりやすく述べられているが、数式的な表現がない分曖昧さが抜けきれないのではないかと思う。PA問題や不完備情報ゲームについても後半で述べられている。PAについては、モラルハザードやホールドアップ問題などについて述べられている。バックワードインダクションについての説明がさらっとしているので興味がある人はギボンズやマスコレルなどを読むのも良いかもしれない。2014/09/24
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