闘う物理学者!―天才たちの華麗なる喧嘩

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  • サイズ A5判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784534042651
  • NDC分類 420.28
  • Cコード C0042

内容説明

“偉大な頭脳”にもこんな悩みと苦労があった…。天才アインシュタインですら、勝てなかった相手とは?ガリレオは「それでも地球は回っている」なんて言っていない?インテリ科学者とボンゴの名手は犬猿の仲?「宇宙の始まりは時間が虚数だった」ってどういうこと?マリー・キュリーはスキャンダルまみれ?故国を追われた物理学者が思想家に転向?…etc.天才たちの“闘い”から読み解く現代物理学への道。

目次

物理学者に必要なのは、実力か人気か―ファインマンvs.ゲルマン
350年にわたった無数の馬鹿者たちとの闘い―ガリレオvs.ローマ法王
永遠にわかりあえない2人―アインシュタインvs.ボーア
ビジネスモデルとしての物理学賞―ノーベル賞vs.フランクリンメダル
異端の烙印を押された科学者―ボームvs.アメリカ「帝国」
超秀才物理学者の独奏曲―ランダウvs.スターリン
数多の逆境と闘い抜いた生涯―マリー・キュリーvs.差別
天才同士の苦悩と葛藤―湯川秀樹vs.朝永振一郎
違う世界に棲んでいる師弟―ホーキングvs.ペンローズ

著者等紹介

竹内薫[タケウチカオル]
1960年生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。マギール大学大学院博士課程修了。Ph.D.(高エネルギー物理学専攻)。科学作家として硬軟自在の多数の著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

85
図書館本 ホーキング博士…。めちゃくちゃ頭がいい車いすの科学者として有名ですが、この本に書かれているエピソードを読む限り彼もまた一人の人格のある人間だということがよくわかりました。怒ると車いすごと突っ込んでいって相手の足を轢くという描写は脳内映像として鮮明に再現されました。実証主義を信仰の世界に持ち込むというのも天才ならではの面白い発想でした。こちらは神様のネット上のアカウントが何者かに乗っ取られるシーンが再現されました。今回も妄想が捗りました。2020/11/21

冬木楼 fuyukirou

18
一般読者向けに物理学と物理学者のミニ講義。偉大な物理学者の人間面が知れておもしろかった。意外だったのはガリレオが敬虔なカトリック教徒だったこと。「量子論」はもう100年も前から研究されていること。最近話題のは量子コンピューターでしたね。 さて、物理学の考え方に、物は単独で存在するという「実在論」と、観測や実験で実証できないものは存在するとは言えないという「実証論」があるとの事。ホーキング博士は「神様を論じても意味がない」と言う実証論者。科学的な無神論ですね。 この本、挿絵が素晴らしくて画者名探しました。2021/04/17

ヨクト

17
物理学って入門書でも結局難しくて理解できないことがあります。相対性理論、量子力学、不確定性、、、なんか肩が凝りますが、物理学者達の人間的なエピソードを知った上だと捉え方が変わるかもしれませんね。アインシュタイン、ファインマン、ホーキングという早々たる面々。ゲルマン、ボーア、ランダウという地味だけれど物理学の偉人達。そんな彼らの素顔はいつもより物理学を身近にしてくれるかも。2013/11/07

Matoka

13
メモ:実証論と実在論2017/03/05

紅花

6
天才と言われる物理学者のヒューマンドラマ?あれだけの天才となると、個性溢れるを超えて、変人的な要素も多いんだろうなぁ〜でもどの天才も憎めない。いや、好きになったかも。(特に私はホーキング氏。)人間味溢れる天才たちが生き生きと描かれながら、いつの間に物理学も語られて、とても面白く読めた。2022/12/11

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