出版社内容情報
なぜユダヤ人は世界中に散ったのか、なぜ迫害を受けるのか、そしてなぜイスラエルに戻ってきたのか――。本書は、彼らの歴史をひもときながら、その本質に迫る一冊。現代イスラエルが抱える問題点まで、ユダヤのあらゆる疑問への答えが本書にある。
内容説明
なぜ、ユダヤ人は優秀なのか?なぜ、迫害されるのか?なぜ、パレスチナ問題が起きたのか?“考える大人”のための入門書。
目次
序章 なぜ「ユダヤ学」なのか
第1章 聖書とパレスチナ世界の始まり―実はけっこう多彩で栄えていたイスラエル王国
第2章 ラビのユダヤ教の成立―現在のユダヤ教の基礎は、どのように確立されたのか
第3章 中世におけるユダヤ思想の動き―実はダイナミック?現代にいたるユダヤ知性の源流は中世に
第4章 フランスで解放されるユダヤ人―解放により、逆に「反ユダヤ」の感情が育まれてしまう
第5章 ドイツにおける反ユダヤ主義―なぜドイツでホロコーストが引き起こされたのか?
第6章 シオニズムからイスラエル建国へ―実はナショナル・ホームなど建設したくはなかった!?
第7章 欧米文学のなかのユダヤ―離散の民ならではの多様な悩みが表現される
第8章 文学から読むイスラエル社会―さまざまな出自、さまざまな考えの人々が住む国の現実とは
第9章 ヘブライ語とユダヤの暮らし―ユダヤ人の暮らしを結ぶヘブライ語と宗教
第10章 「ユダヤ学」とは何か―ベルリンで始まったユダヤ学は、21世紀に何をめざすのか
著者等紹介
手島勲矢[テシマイザヤ]
1958年、熊本生まれ。1983年、エルサレム・ヘブライ大学ユダヤ思想学科・聖書学科卒業。1997年、ハーバード大学大学院中近東言語文化学部博士課程卒業。Ph.D.取得。立教大学、明治大学などの非常勤講師を経て、現在、大阪産業大学人間環境学部助教授
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