内容説明
近代西欧合理主義・還元主義へのカウンターカルチャーとして、アメリカ西海岸を中心に、70年代から世界中に広まって、大きな影響力を待ち続けてきたニューサイエンス。当時の思想・思考の変革=パラダイム・シフトのゆくえは、ブームが去った現在、人々の思考や行動の中にいよいよ広く思く根づきはじめている。本書は、旧版刊行以後に現われたさまざまな思想や技術、議論の深化をふまえて、パラダイム・シフトの「いま」と「これから」を展望する。
目次
1 物質(解けないままの最初の疑問;デカルトの科学哲学と還元主義 ほか)
2 生命(生命とは何か;機械論的生命観の成立 ほか)
3 意識(パラドックスに満ちた心の探究;還元主義心理学の展開 ほか)