内容説明
日本企業成功の秘密の一つに研究開発があるという認識に立って、研究開発の成功要因を人材の問題に焦点をあてて詳しく分析する論調を最近よく見かける。しかし分析がいかに正確であっても、それは、日本企業の将来の成長を約束してくれるわけではない。そうなれば、経営者並びに人事担当者は現在の成功を可能にした過去の仕組みに挑戦し、改革する必要があるはずだ。しかし、現実には、消極的な行動のみが繰り返えされていないだろうか。そうならないためには、大胆かつ慎重に改革戦略が立てられねばならない。第一に到達すべき目標は何か、解決すべき制約要因は何かを正確に把握し、第二に制約要因を乗り越えつつ目標に到達する政策を明らかにする。
目次
１ 企業がいま求める「開発型人材」とは
２ 変革を迫られる人事システム
３ 新しい組織戦略の方法
４ 組織の個性化時代がやってくる
５ ハイテク時代は人材の企業内流動化時代
６ 新しいキャリア・ルートを探せ
７ 「開発型人材」をいかに処遇するのか？
８ 新たな道―研究開発の国際化
９ エピローグ―組織人事戦略の構図
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