出版社内容情報
時刻表復刻版シリーズの第6弾!
『国鉄監修・交通公社の時刻表』1978年(昭和53)10月号の内容を復刻したムックです。
表紙にはカバーをつけ、通常の時刻表よりも豪華な仕上がり。
新幹線博多開業の昭和50年3月改正から全国で3年半ぶりのダイヤ改正。
電車特急には絵入りのヘッドマークが登場し、人気を博した時代。
エル特急「はつかり」「やまびこ」「つばさ」「やまばと」「白山」「くろしお」の6種類が追加され、全部で25種類になり、急行列車が減る一方、特急列車が36本増発されました。
電化された紀勢本線(和歌山―新宮間)に、振子型特急電車381系「くろしお」が9往復も設定。
前号までは主に車両の表紙でしたが、初めて人物にフォーカスを当てた表紙に当時、話題となった号でもあります。
また、この改正で列車の愛称番号が上り偶数、下り奇数というルールに統一され、現在も使用され続けています。
鉄道ファン、歴史が好きな方にオススメの1冊です。
元・時刻表編集長による改正内容の解説も掲載しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みつ
14
「国鉄監修・交通公社」の時刻表1978年10月号の復刻版。何年か分の時刻表から節目になる開業やダイヤ改正が行われた際のものを復刻するシリーズの1冊。旅先の幼女の姿が印象的なこの号は、当時のひとり旅に携えていたはず。先頃読んだ宮脇俊三の『最長片道切符の旅』が始まったのがまさにこの時期だったので、この上ない「副読本」となった。読書メーターのプロフィール欄に、愛読書の一冊として「新幹線網が張り巡らされる前の時刻表(宮脇俊三氏が健筆を振るった頃)」を挙げたのは、今思えばとりわけこの1冊が念頭にあったからかも。➡️2022/09/04
びぜんや
3
半世紀ほど前の「国鉄」を中心とした時刻表。新幹線網はこの頃にはなく、仙台発宮古行、金沢発松本行、そして東京発西鹿児島行などの今では考えられないような直通列車や、廃止されたローカル線の時刻表に旅心と想像力を刺激されます。今とは違う鉄道地図だったり駅弁リストだったりとみどころはたっぷり。この1冊があれば、不便で遅かったけれども自由でダイナミックだった、昭和の旅へタイムスリップできます。★★★☆☆+2022/12/30