出版社内容情報
日本画家・堀文子の百寿記念 画文集。代表作『幻の花ブルーポピー』や最新作『紅梅』を含む80点以上の作品を完全収録。
内容説明
花・草木・旅の風景を描いた珠玉の82作品を完全収録。
目次
春のきざし
華やぐ春
若葉満ちて
雨露にぬれて
夏盛り
秋草に親しむ
色づく秋
冬の訪れ
旅に出会う
著者等紹介
堀文子[ホリフミコ]
1918年、東京生まれ。日本画家。女子美術専門学校(現女子美術大学)卒業。1952年、第2回上村松園賞受賞。1987年、第36回神奈川文化賞受賞。1987年より約5年間イタリアに在住。1992年、イタリアにて個展開催。1995年からアマゾン、メキシコ、ペルー、ヒマラヤと精力的に世界各地を取材旅行、代表作『幻の花 ブルーポピー』を発表する。2018年から2019年にかけて、100歳を記念した回顧展が、全国各地で開催されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
29
画文集。絵はもちろん素晴らしいが、文章がまた、すごい。好きな草木の花暦が心の中にあって、それぞれの花の季節が気になっているのだと。また、草木の中にいのちの流転を見つめながら、自分も命のつきる日まで、自然の流れのままに”彼らと共に”素直に生きていきたい。とも。2019/05/24
Shoko
23
図書館本。季節ごとに、著者が出合った花・草木を描いた画文集。素晴らしいの一言。瑠璃草、露草などの野の花に惹かれた。著者が百寿を迎えた頃の作品集ということだが、その文章もとても美しい。草木に向ける真摯な眼差しが感じられ、著者の感動を鮮やかなまま伝えてくれるものだった。眼福。2023/05/26
reading
18
優しい筆致の中にも力強さを兼ね備えた素敵な画集。人生の大先輩として潔さ、繊細さにあふれた箴言のような重みのある文章も素晴らしい。2019/11/15
虹色
13
今年で百寿を迎えられる堀さんの再編集された画文集。俵万智さんとのコラボ作品「愛の季節」で素敵な絵に惹かれました。御自分のことを芸術家ではなく、感動したものを記録する職人と書かれてあり、究極の職人技でしょうか、どれも温かみのある優しい絵で、添えられる文章は心を打ちます。<歳と共に人は花に遇う喜びを知り、その愛らしさに涙ぐむ>それは日本人のDNAに古来から組み込まれているものなのでしょうね。絵は「桔梗」蕾のはじけて割れる音が聞こえそうな薄紫、紺の気品ある花たち。人目を引く花も、ひっそりと咲く野の花も美しい。2018/10/27
akiᵕ̈
7
つい先日、100歳で天寿を全うされた堀さん。堀さんの作品が大好きで、堀さんの紡ぎ出される言葉に魂が震え、その生き方が、堀文子そのものであり、わたしにとっては、この先を照らしてくれている素敵な存在でした。この画集は、自然と寄り添いながら生きてこられた掘さんが、果てなく追い求めた、春夏秋冬のお花たちが、とても品良く、温かく描かれています。この画集はわたしにとって、癒される大切な大切な宝物です。改めてご冥福をお祈りしたいと思います。2019/02/09
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