出版社内容情報
営業施策の変化、新幹線・高速道路開通などの輸送環境の変化により、当初の目的を達することなく消えて行った不遇の列車たちの物語。
目次
第1章 代替わりしても続く悲運の連鎖(青葉;へいわ ほか)
第2章 1950年代の列車(日光;立山(客車急行~急行) ほか)
第3章 1960年代前半の列車(つくばね;ひたち(電車準急) ほか)
第4章 1960年代後半の列車(あすか;たざわ(気動車急行) ほか)
第5章 1970・80年代の列車(北越;おおよど ほか)
第6章 JR化後の列車(トワイライトエクスプレス;シーボルト ほか)
著者等紹介
寺本光照[テラモトミツテル]
鉄道研究家・鉄道作家。昭和25年1月大阪府八尾市生まれ。甲南大学法学部卒業。鉄道友の会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Francis
4
同じ著者による「悲運の車両」の姉妹版と言うべき本。戦後最初の特急「へいわ」や最近廃止された「トワイライトエクスプレス」(あえて取り上げているとのこと。)などを取り上げている。上手く行かなかった理由は様々だが昭和50年代の運賃の大幅値上げにより航空機への利用のシフトが起こったことや、高速道路網の整備により、高速バスが発達したこと、使いにくいダイヤ設定など、当然の理由も多い。今なお厳しい環境にある鉄道事業の今後を考える上でも読んでおいた方が良い本だと思う。2015/08/23
インテリ金ちゃん
1
悲運とは言うものの、車両の設備が他の列車と比べて劣っていたり、運行時間が客のニーズにあっていなかったり、廃止される理由はそれなりにある。列車のせいではなく運行者の責任なのだけど...2016/09/03
やまほら
1
当然だと思えるのもあれば、そうかなあと思うのもある。50の列車名が並ぶと、同じような展開の繰り返しになるのだが、それをいろんな角度から見ることにより、飽きさせないのがさすがは筆者。ただ、臨時列車までは網羅できていないのか、九州内の臨時寝台特急「桜島」には触れられていなかった。2015/11/02
Ryuji Saito
0
2016年85冊目2016/05/31
Teo
0
鉄道の悲運シリーズと言うのだろうか、今回のも面白かった。何故こんな急行が生まれたのかとか思う物の中に、国鉄末期の労使の関係悪化から無くすに無くせない物があったと言うが新しい知見。2015/11/16