日本「異界」発見

日本「異界」発見

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784533030956
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C0095

内容説明

桓武天皇が、空海が、秀吉が、修験者たちが、豊かな想像力で創出した呪術空間を、異界をめぐって日本各地を跋渉する写真家が、鮮やかに読み解いていく。

目次

奈良の大仏と古代東北の侵略史
王権都市・京都の呪術空間
徳川将軍を守る異形の仏たち
立山に隠されたマンダラ宇宙
円空と妖怪・両面宿儺の原風景
空海が視た「空」と「海」
宇宙のエネルギーを食す修験道の食文化
強飯式にみる日光修験の生命観
御岳山と百草丸のルーツを探る
「鬼」の背後に潜む“もう一つの日本史”〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1
(1998,162.1)なじみの地の話はぐっとくるわね。赤倉沢からはだれも登山しないとあるが、そうでもない。2年前に再訪した際、確かに気配は薄いが、何かがいるのだ。そして薄暗く湿度が高い。鬼と鉄の話は今は何か進展あるのかな。それと諏訪大社の上社前宮は茅野住みの時のホーム社。4社のうち一番神聖な感じがすると夫が言っていたが、あとから諏訪信仰の中心の地と知り、土地の力だと思った。「2回負けた神」のおかげで、御頭祭の子供生贄が途切れたのかもね。なんたって子供の小学校校歌効果冒頭は「仰げよ建御名方」だったからね。2021/10/01

とりもり

1
この本で語られる「異界」は、もちろん宗教的な意味での異界もあるが、多分に「中央から見た」異界、すなわち大和朝廷に討たれて「まつろわぬ民」となった先住民たちのことを包摂しているように感じた。それは、例えば第一章の「アテルイ」だったり、第五章の「両面宿儺」だったり、更には、第十章の「鬼神社」だったりする訳だ。土着の伝承を丹念に拾い上げることによって、中央目線の歴史観による「異界」のかなりの部分は正当化できるのではないかと感じた。写真も綺麗でした。★★★★★2012/04/28

コキア

0
(図書館で借りた本) 前作に引き続き人文コーナーより。 大自然の壮大さを超越した、 神秘的で呪術的、現世と異界を結ぶ神の領域のような。 鬼〜怨霊〜シャーマンまで。 立山の曼荼羅は恐ろしいけど釘付けになるし、 聖地 富士山でカグヤ姫が別れる時に老夫婦に贈った不老不死の霊薬のくだりも美しい(だから不死山て呼ばれてるのか) 日本各地にある伝説の数々 知れば知るほど魅せられるしゾクゾクします。 図書館に返却するのが惜しい…2017/02/10

いすか

0
日本人が「想像力で生みだした」もう一つの国、「異界」を探す13の旅の記録。そこには天皇/中央の権力に盾突き消えていった者たちや、天皇に取って代わろうとした者たちの戦いの跡が色濃く残っていた。日本の宗教史旅行記と考えるとカラー写真も多く、楽しいが、時たま挟まれる著者の自説の詳しい根拠が気になる。2018/08/01

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