出版社内容情報
【カーボンニュートラルに向けた日本と世界の現状、取り組むべき課題がひと目でわかる!】
本書は、中学生・高校生から社会人まで幅広い読者を対象に、脱炭素社会の実現に向けた動きとその背景をビジュアルに解説する入門書です。
日本は、2050年までにCO2の排出を実質ゼロ(カーボンニュートラル)にする目標を掲げ、脱炭素の実現に向けて本格的に動き始めました。2021年11月にイギリスのグラスゴーで開催されたCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)では、世界の気温上昇を産業革命前から「1.5度に抑えるための努力を追求する」とした文書を採択。世界が脱炭素への行動を積極化させています。
本書は、まず「はじめに」で、なぜ脱炭素への取り組みが重要なのか、基本的な背景知識を解説します。そのうえで、第I部と第II部の2部構成で全体の状況と個別の取り組みを解説します。原則として各項目は見開き2ページで完結するわかりやすい構成です。
第I部では、まず日本と世界の現状についてわかりやすく解説します。地球温暖化はどこまで差し迫った状況なのか。先進国と途上国の関係はどうなっているのか。エネルギー消費の実態はどうなっているのか。
第II部では、CO2排出ゼロに向けた企業や社会の最新の取り組みを取り上げます。再生可能エネルギーの状況、運輸、製鉄、建設などCO2の排出量が多い産業での削減に向けた新技術の開発など、これからの社会がどのようになっていくのかイメージできる様々な取り組みを紹介します。さらに社会の環境意識の高まりが生活をどのように変えるか、具体的に示します。
カーボンニュートラルへ向けた議論では、「できない」「削減する」といった話が先行しがちです。しかし本書では、厳しい現実とともに、課題の解決に向けた企業や社会のポジティブな取り組みの紹介に多くのページを費やしました。とくに若い世代が環境問題を深く考え、より積極的・建設的に行動するためのサポート役となる一冊です。
内容説明
気候変動とその深刻な影響を理解するため、本書のプロローグや第1部では、世界で起きている現実をビジュアルに、わかりやすく解説しています。さらに第2部では、2016年11月に発効したパリ協定や2021年11月に英国グラスゴーで開かれた第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で確認した「気温上昇を1.5度に抑える努力を追求する」との合意の実現に向けて、国や地域、企業が始めた挑戦を数多く紹介しています。これから社会がどのように変わろうとしているのか理解できます。
目次
第1部 地球温暖化に直面する日本と世界(温暖化ガスの抑制へ;エネルギーと人類の進化;世界はどんな取り組みをしているのか;日本の現状と課題)
第2部 カーボンゼロ実現への挑戦(電力・ガス・石油;輸送;産業;環境意識の高まり;新たなルールと課題)
著者等紹介
松尾博文[マツオヒロフミ]
日本経済新聞社論説委員兼編集委員。1989年日本経済新聞社入社。エネルギーや商社、機械・プラントなどの業界や経済産業省、外務省などを取材。イラン、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)の3カ国に駐在した。エネルギー・環境問題、中東・アフリカ情勢などを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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