出版社内容情報
株主と企業のどのような対話が企業価値を高めるのか。どのような尺度で成果を計るのか。ESGにどう取り組むか。具体例を元に解説する。
本書の問題意識は2つある。第1に、投資家は投資先企業に対し開示を求めるばかりで、自分たちの考えを投資先企業やお客様などインベスト・チェーンのステークホルダーへ十分に伝えていないのではないかということである。第2に、「対話」において試行錯誤している内容を具体的に公開することで価値創造につながる「対話」とは何かという議論を喚起できるのではないかということである。
本書では、具体的な対話先の企業名を明記し、具体的なやり取りを公表することで臨場感を感じてもらえるように「対話」を開示した。このような踏み込んだ挑戦によって、企業と投資家の「対話」によって新たな意味が生まれ、価値が創造される可能性を問い直すきっかけづくりを目指している。
目次
第1章 企業と投資家の「対話」について考える(なぜ「対話」が重要なのか;「対話」の実際と埋まらないギャップ ほか)
第2章 企業評価モデル―エクイティ・スプレッドモデル、ESGインテグレーション活用の実際(エクイティ・スプレッドモデルの実際;ESGインテグレーション ほか)
第3章 「対話」の実例―東京海上アセットマネジメントが行った投資先との建設的な対話(イントロダクション―「対話」の実例の読み方;対話事例1:カルビー株式会社 ほか)
第4章 価値と共感を生む「対話」とは(建設的な「対話」に向けて;対談1:「対話」の意義―投資家との「対話」は経営者の役に立つか(手代木功氏との対談) ほか)
第5章 サステナブル投資の現在と未来(建設的な「対話」による共感と価値の創造;ニューノーマル時代の開示と「対話」 ほか)
著者等紹介
菊池勝也[キクチカツヤ]
東京海上アセットマネジメント株式会社理事、責任投資部長兼オルタナティブ責任投資部長、ESGスペシャリスト。早稲田大学政治経済学部卒業。1989年証券系資産運用会社に入社。約20年株式運用部門に所属しファンドマネージャーを務める。調査部長を経てスチュワードシップ活動を担当。2019年に東京海上アセットマネジメントへ入社。ESGリサーチ、議決権行使、企業との対話などを担当し現在に至る。経済産業省「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」(伊藤レポート)メンバー。経済産業省「サステナブルな企業価値創造のための長期経営・長期投資に資する対話研究会」(SX研究会)メンバー。東京証券取引所「従属上場会社における少数株主保護の在り方等に関する研究会」メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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