出版社内容情報
ポピュリズムを背景にトランプ政権の保護主義が強まるなかで、日本は成長と秩序形成のための通商戦略を作り上げられるか?
内容説明
日本に必要な指導力、改革とは?決断力か包摂性か。改革か補助金か。TPPに踏み出した安倍政権はどう決断力を発揮したのか?米国を代表する日本・アジア太平洋研究者が日米両国の政策決定の実態を解明、「貿易国家」日本の未来を展望する。大平正芳記念賞受賞作日本語版。
目次
第1章 イントロダクション:21世紀の貿易国家
第2章 競争力と指導力
第3章 正当性1:経済的繁栄の共有
第4章 正当性2:国家の規制主権
第5章 正当性3:「民主主義の赤字」論争
第6章 批准プロセスにおける政治的実行可能性
第7章 貿易ガバナンスのジレンマ:厄介なトレードオフの舵取り
第8章 貿易国家日本の転換
第9章 日本の貿易政策における決断力と包摂性のジレンマ
第10章 日本の貿易政策における改革と補助金のジレンマ
第11章 結論:新たなアジア太平洋経済秩序の構築
著者等紹介
ソリース,ミレヤ[ソリース,ミレヤ] [Sol´is,Mireya]
米国ブルッキングス研究所東アジア政策研究センター所長、フィリップ・ナイト日本研究チェア。米国を代表する日本の政治経済・東アジア研究者。メキシコ大学で学位、ハーバード大学(東アジア研究)でPh.D.取得。『貿易国家のジレンマ―日本・アメリカとアジア太平洋秩序の構築』原著英語版で大平正芳記念賞を受賞(第34回、2018年)
浦田秀次郎[ウラタシュウジロウ]
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。慶應義塾大学経済学部卒業。スタンフォード大学Ph.D.(経済学)取得。ブルッキングス研究所研究員、世界銀行エコノミストなどを経て、2005年より現職。専門は国際経済学
岡本次郎[オカモトジロウ]
下関市立大学経済学部教授。筑波大学第二学群比較文化学類卒業、筑波大学大学院修士課程地域研究研究科修了、オーストラリア国立大学Ph.D.(政治学・国際関係論)取得。アジア経済研究所主任研究員などを経て、2016年より現職。専門は国際政治経済学・アジア太平洋地域の国際関係(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 日本経済活性化の条件