対立の世紀―グローバリズムの破綻

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対立の世紀―グローバリズムの破綻

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532357832
  • NDC分類 319
  • Cコード C0033

出版社内容情報

グローバリズムへの反乱は始まったばかりだ。「Gゼロ」「世界の10大リスク」で知られる論客が、これから何が起こるのかを見通す。この流れは、もう止められない!
地政学の第一人者が未来を読む!

ドナルド・トランプの登場、ブレグジットは始まりに過ぎなかった。

グローバリゼーションとその恩恵を受ける一部のエリートたちへの憤り。
移民に加え、デジタルとAIに仕事を奪われる中間層の不安。
開発独裁への回帰を望む新興国と、未成熟な政治体制に怒る途上国の市民
──怒りは、世界各地で渦巻いている。

米国や欧州で、中国、ロシア、トルコ、イラン、ブラジル、サウジアラビア……
イアン・ブレマーは格差がさらに広がり、深刻な対立が次々に起こると予測する。
いつ、どこで、どのようなシナリオで起こるのか。地政学の第一人者が、丹念に読み解く。

序 章

第1章 「勝ち組」と「負け組」

第2章 危険信号

第3章 12の断層線

第4章 分断の壁

第5章 ニュー・ディール

結 論

イアン・ブレマー[イアンブレマー]
著・文・その他

奥村 準[オクムラジュン]
翻訳

内容説明

エリート層への怒り。ポピュリズム政党の台頭。仕事を奪うテクノロジーへの不安…数々の「対立」を、世界は克服できるのか。第一人者が未来を読み解く!

目次

第1章 「勝ち組」と「負け組」(破綻するグローバリズム;世界中に波及する「怒り」 ほか)
第2章 危険信号(歴史を塗り替えた「怒り」;成功の被害者たち ほか)
第3章 12の断層線(南アフリカ―若年層に溜まる不満;ナイジェリア―人口の60%が貧困に苦しむ ほか)
第4章 分断の壁(イスラエルの「防護壁」;1930年代・アメリカの教訓 ほか)
第5章 ニュー・ディール(共有される1つの価値観;社会契約という思想 ほか)

著者等紹介

ブレマー,イアン[ブレマー,イアン] [Bremmer,Ian]
ユーラシア・グループ社長。スタンフォード大学にて博士号(旧ソ連研究)、フーバー研究所のナショナル・フェローに最年少25歳で就任。コロンビア大学、東西研究所(East West Institute)、ローレンス・リバモア国立研究所を経て、ニューヨーク大学で教鞭をとるほか、ワールド・ポリシー研究所の上級研究員も務める。2007年には、世界経済フォーラム(ダボス会議)の「ヤング・グローバル・リーダー」に選出される。1998年、28歳で調査研究・コンサルティング会社、ユーラシア・グループをニューヨークに設立

奥村準[オクムラジュン]
武蔵野大学国際総合研究所(MIGA)客員研究員。1950年岐阜市生まれ。1976年東京大学法学部を卒業、通商産業省(現在の経済産業省)に入省。国際関係の業務を中心に、在ブラジル大使館勤務などを経て、JETROニューヨーク・センターの所長。2001年の9.11同時多発テロの際には、日系企業への対応などに当たる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

59
トランプを産んだのは必然的な帰結。ではどうしてそう帰結されたか?対立だ。グローバル化という近年の思想のマイナス面が対立を起こし、それが表層化したのである。ではそうした帰結が増加する傾向にある近未来はどうしたら対立の表面化を避けられるのか?良き例が年金制度の変遷である。国家から企業・個人へ制度変遷をしている。と、こういう本。僕が思うに対立という概念が成立していく様はナルホドと思うが、上記の例、即ち米国?の例で年金制度変遷を挙げているが、いまいちピンとこない。特に我が国では。それが意図する方向性は理解出来るが2018/09/23

TATA

41
日経にたまにオピニオンを出してるイアン・ブレマー氏の新刊。移民とデジタル化で中間層の生活基盤に対する不安が高まり社会不安が増大していると説く。その不安故に自分たちの周辺に壁を作り上げ、その結果、政治はポピュリズムに傾倒する。対立の構図はそうして完成する。うん、そこまでの分析は分かりやすい。けれどその先の予測は今一つかな。その部分はあくまで読者に委ねるということだと理解しました。2019/01/09

白玉あずき

31
前半はともかく、第5章「ニュー・ディール」は購入して読むだけの価値があると思った。色々「考えどころ」が満載だ。私費で買おうかなぁ。社会に存在する様々の壁、分断線のせいで、共通の土俵で話し合いをする事が不可能となった現在。社会契約の見直しをするには、集団のグランドセオリーを見出し、共通の大きな物語を描く必要がある。それがすっきり腑に落ちた。最近はあちこちでベーシックインカムが話題になるのだが、残念なのは「お金」だけの問題ではないという事。人はパンのみにて生きるにあらず。労働者には詩が必要だって言った人2018/08/27

風に吹かれて

15
読み進めていくうちに、勘違いしていることに気がつきました。「グローバリズム」は「アメリカン・グローバリズム」という思い込みが私にはあるため、本書を『USA VS. THEN』として読んでいました。なんだかタイトルと内容が噛み合わないなあ、と思い改めて表紙を見ると、『US VS. THEN』。「われら/彼ら」でした。対立が国の間や各国内で起こっている。産業の自動化・機械化とAIが進んでいけば仕事を失う人や国が増え、対立が進む、という課題提起の本として読みました。➡2018/08/30

鮫島英一

13
「われわれ対奴ら」という対立の構図を用いて分析は、2018年時点だけではなく2025年の第二次トランプ政権や欧州で勢力を伸ばす極右の支持層を的確に表現している。問題の本質をグローバル化から締め出された人々の不満と、成功と富を集めるエリートへの不信感にも道理があるとする点は評価できる。不満の受け皿が極右やトランプ氏で、逆ではないと読み解いているにも関わらず、処方箋を差し占めさないのは著者の限界なのだろうか? 或いは不満など一時的な抵抗と過小評価したのならば2025年の反動は起こるべくして起きたのかもしれない2025/03/23

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