出版社内容情報
バブル崩壊以降、なぜ日本でマイルドなデフレが続いたのか。なぜ異次元の金融緩和でも脱出できないのか。元日銀マンが平易に解く。バブル崩壊以降、日本経済をマイルドなデフレが続いたのはなぜなのか。なぜ異次元の金融緩和、大胆な財政政策も、デフレ脱出につながらなかったのか――。
そこには、日本経済を大きく変化させる、需給ギャップの原因があった。グローバル化、人口動態の変化など、需要の「構造」が大きく変わった「平成日本」を振り返り、未来に禍根を残さない日本経済のあり方について、明快な指針を示す衝撃の書。
☆バブル崩壊以降、大胆な財政・金融政策、不良債権の処理などの手を次々に打ちながら、マイルドなデフレ状態から脱しきれなかった日本経済。
☆そこには、グローバル化の進展、人口動態の変容など、日本経済の需要面を根底から変える大きな「構造」の変化があった。そのため、供給改革のペースが追いつかず、マイルドなデフレ状態を脱しきれなかったのだ――。
☆元日銀マンとして金融政策の現場に深くかかわった著者が、大胆な仮説をもとに、経済学の知見等も使いながら、「平成日本」を経済面から鋭く分析。国民の経済厚生を大きく既存しない経済政策運営のあり方を考える。
第1章 長引いたマイルドなデフレをどう理解するか
第2章 日本経済を襲った大きなショック
第3章 マクロ経済安定化政策による対応
第4章 これからのマクロ経済安定化政策
補 論
神津 多可思[コウヅタカシ]
著・文・その他
内容説明
日本経済を襲った“真のショック”に迫る。平成の時代、我々は何と闘ってきたのか。「デフレ・スパイラル」と「マイルドなデフレの長期化」は違う―。長期にわたる停滞の真因を解明し、これから進むべき道を問う。
目次
第1章 長引いたマイルドなデフレをどう理解するか(日本経済では価格メカニズムが働いてこなかったのか;マイルドなデフレと供給超過=需要不足の併存)
第2章 日本経済を襲った大きなショック(バブル前史―先進国経済へのキャッチアップ過程の終了;バブル崩壊の後始末 ほか)
第3章 マクロ経済安定化政策による対応(1990年代以降のマクロ経済安定化政策の評価;非伝統的金融政策 ほか)
第4章 これからのマクロ経済安定化政策(巨額の財政赤字と金融肥大の可能性;金融規制 ほか)
補論(マクロ経済モデルの変遷;非伝統的金融政策の手段と波及経路 ほか)
著者等紹介
神津多可思[コウズタカシ]
株式会社リコー執行役員、リコー経済社会研究所所長。1980年、東京大学経済学部卒業、日本銀行入行。1997年に金融調節課長、その後、国会渉外課長、経済調査課長、考査課長、政策委員会室審議役(国会・広報)、金融機構局審議役(国際関係)、バーゼル銀行監督委員会メンバー(2006~2010年)等を経て、2010年よりリコー経済社会研究所主席研究員。2016年より現職。埼玉大学大学院人文科学研究科客員教授。関西大学ソシオネットワーク戦略研究機構非常勤研究員。オーストラリア国立大学豪日研究センター研究員。埼玉大学博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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