出版社内容情報
クーデターから1年。迫る新憲法制定、くすぶる内戦の火種……かつての「民主主義の優等生」が政情不安に揺れている。日本企業が注目するタイ、そして東南アジアのいまとこれからを、取材記者がリアルに描き出す。
内容説明
騒乱、洪水、政変のすべてを取材した特派員、渾身のルポ!
目次
第1章 十九度目の政変
第2章 「タイ式民主主義」の系譜
第3章 CEO宰相の栄光と蹉跌
第4章 戦車と法廷のクーデター
第5章 カラード・ポリティクスの実相
第6章 出口なき混迷
第7章 タクシノミクスの落日
第8章 「微笑みの国」の針路図
著者等紹介
高橋徹[タカハシトオル]
日本経済新聞社東京本社編集局国際アジア部次長。1968年生まれ、香川県出身、横浜国立大学経営学部卒。1992年日本経済新聞社入社、名古屋支社編集部、東京本社編集局産業部、日経産業消費研究所、産業部を経てバンコク支局長(2010年~14年)、アジア編集総局発足に伴い同総局キャップ(~15年3月)。15年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tkm66
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実はタイの近現代史に付いて書かれた本は大変少なく、貴重な本と言える。2015年までの解説も良い。現時点での最新情報が反映されている。2016/08/22
モルデハイ・ヴァヌヌ
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直近15年くらいのタイの政治情勢にキャッチアップするのに最適でした。今バンコクでは平穏な空気が流れておりますが、時折流れるニュースの背景理解に役立ちます。2015/12/27
Degawa
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自分の赴任時期と重なっているのでリアルタイムに知っている出来事がほとんどで昔を思い出した。2015/12/08
sonsofmarket
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タイの現代政治の状況が詳細に語られている。その背景の社会、経済状況も日経記者らしくきちんと抑えていて、タイを知るには欠かせない一冊。ただ、少し冗長に感じる箇所もあり、読んでいて途中で少しダレた。2015/11/17
papahaba
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2000年代を中心に、タクシン、デモ、クーデターで混迷を続けるタイ政治のルポ。解決策が見えない。民主主義制度は万能でない 悪例。2020/07/06