宇沢弘文の経済学―社会的共通資本の論理

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宇沢弘文の経済学―社会的共通資本の論理

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532356354
  • NDC分類 343.7
  • Cコード C3033

出版社内容情報

宇沢弘文の出発点は、社会的弱者への思いだった--。「自動車の社会的費用」「ヴェブレン論」「地球温暖化問題」などの幅広い論考を、到達点である社会的共通資本に即して総括した「行動する経済学者最後の書」。

目次

第1部 リベラリズムの経済学と社会的共通資本(アダム・スミスからジョン・スチュアート・ミルへ;ジョン・スチュアート・ミルと木村健康先生;ソースティン・ヴェブレン ほか)
第2部 自動車の社会的費用と社会的共通資本(自動車の社会的費用;水俣病問題とむつ小川原の悲劇;「コモンズの悲劇」論争)
第3部 自然・都市・制度資本(コモンズと都市;地球温暖化の経済分析;社会的共通資本としての学校教育 ほか)

著者等紹介

宇沢弘文[ウザワヒロフミ]
1928年生まれ。東京大学理学部数学科卒業、同大学院に進み、特別研究生。スタンフォード大学経済学部助教授、カリフォルニア大学助教授を経て、シカゴ大学教授。69年東京大学経済学部教授。その後、新潟大学教授、中央大学教授、同志社大学社会的共通資本研究センター長などを歴任。2014年死去。1997年文化勲章受章。世界計量経済学会会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

110
私は宇沢先生の本はほとんど読んできたのですが、これは未読でした。というよりも私家版で出されている関係で今まで陽の目が当たらなかったのでしょうね。Ⅰ部からⅢ部までに古典や「自動車の社会的費用」をさらに発展させたもの、環境問題や制度資本について述べられています。宇沢さんの幅広い著作からは物足りなく思われるでしょうが、先生の言いたいことはほとんどここに書かれている思われます。いい本です。2016/03/31

(haro-n)

62
宇沢先生が経済学を本格的に取り組むきっかけとなったミルやヴェブレンの業績を紹介しながら、制度主義のめざず経済のあり方を説明している。社会的共通資本の例として、自動車問題、水俣病、工業開発計画の挫折、共有地(コモンズ、入会)の悲劇をあげている。また、学校教育・医療制度・金融制度・都市も同様の役割があり、管理・運営への配慮の必要性を説明する。社会的費用の細かな考えは勉強不足の私には難しい。それでも前半の具体例を交えた説明は身近なものが多く、自分なりに社会的共通資本について考えるよい題材になると思った。例えば↓2017/11/15

壱萬弐仟縁

32
経済学に対する進化論的アプローチは、心理学、社会学、法律学、文化人類学の成果を援用する(42頁)。市民の基本的権利と社会的共通資本のサービス(63頁~)。最低所得水準の問題(64頁)は、恣意的なインフレをアベノミクスが進めたため、今後とも根深い。社会的共通資本のマネージメント(79頁~)。資源効率配分と所得分配公正性(82頁)。ロールズの格差原理で、最も恵まれない人を基準に効率と分配を考えることは福祉的発想であろう。市民的権利の侵害(100頁~)。2015/11/10

呼戯人

20
宇沢弘文の経済学を社会的共通資本の概念の形成史としてまとめた著作。ジョン・スチュワート・ミルから、ソースティン・ヴェブレン、ジョン・デューイに至るリベラリズムの系譜に連なる物として、宇沢の経済学を描いている。特に経済学においては、ヴェブレンの制度主義の考え方からの影響が大きくケインズの一般理論を準備したものとして描いている。私は、持続可能な福祉社会を作るには宇沢の経済学が必須のものだと考えている。本当に偉大な経済学者だと思う。2019/06/02

Kazehikanai

20
著者の主張した社会的共通資本の考え方を核として、自動車社会や公害、温暖化、学校教育、医療などを論じた文章をとりまとめた本。行動する経済学者であった宇沢氏の主張は、社会の実状とかけ離れがちだった著名な学者の主張とは一線を画する。時間を経て、若干の誤差が生じているものもあるが、多くは今も価値ある提言。偉大な経済学者の功績に気軽に触れられる、うまくまとめた良書ではないかと思う。世の中を考えるにあたっては、こうした知見が役に立つだろうと思う。もっと読まれてよいのではと思うがどうだろうか。2017/04/30

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