内容説明
検討すべき商品はたったの3本!「損してるかも?」と疑っているあなたの直感は正しい。
目次
序章 損をしやすい保険の仕組み
第1章 「医療保険」はギャンブルより不利な賭け?
第2章 「がん保険」は宝くじより不利?
第3章 損が大きい?「貯蓄性」がある保険
第4章 保険会社は「贅沢」し過ぎ?
第5章 「セールストーク」「CM」「キャッチコピー」のツッコミどころ
第6章 「おいしい客」になっていませんか?
第7章 「(余計な)損をしない」保険活用法(実践編)
第8章 「検討に値する保険」は3本だけ?
終章 「手強い客」になろう
著者等紹介
後田亨[ウシロダトオル]
オフィス・バトン「保険相談室」代表。1959年生まれ。長崎大学経済学部卒業。95年、アパレルメーカーから日本生命に転職。約10年、営業職として在籍。2007年、複数社の保険を扱う代理店在籍中に上梓した『生命保険の「罠」』(講談社)がベストセラーに。その後独立し、12年より「保険相談室」代表として、保険の有料相談、執筆、講演等に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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磁石
19
生命保険は「救済」ではなく、ギャンブルでしかない。目に見えない将来の不安と漠然とした病と怪我への恐怖に曇らされているが、結局のところお金の/損か得かの問題でしかない。その偏見をとっ払うと……あら不思議、宝くじか競馬につぎ込んだ方がマシだった。金を払ってくれない保険こそが、検討に値する保険だった。……「儲ける」と「信者」は見た目以上に似ている、切ないほどに。2016/10/07
時次郎
10
生命保険は、その中身をきちんと理解できている人が少ない商品だと思います。もちろん私もその一人です。若い方、特にこの4月から入社する新入社員の方は、いざという時のためにと恐怖心を煽るセールス・レディのトークに騙され、高額な補償に入って後悔する前に、是非この本を読んで勉強した方が良いと思います。私はもう手遅れ気味とは思いながら、この本を読んで今の保険を見直し、県民共済に切り替えることにしました。なんと毎月の費用は、4分の1です。下手な投資より確実に資産を増やすことができます。良書です。オススメします。2016/03/26
ただの晴れ女
7
そりゃ保険会社だって営利企業だからねぇ...各種保険も、保険会社が儲かるようにできているんだろう、と感じていたことが、証明できた感じ。「確率」と「経費」かぁ。世の消費者が「右脳」で判断する人が多い、は、ものすごくよくわかる。私は理屈っぽい、と言われるけど、世の中の人がファジーなだけでは?と思ってしまう...笑 2018/03/03
Keisuke Osaka
5
「生命保険は入るほど損」 生命保険に対する自分の無知を痛感。保険金がもらいにくい保険がいい、というのは逆説的だが合理的。ただ、一部計算の仮定がおかしいと思う部分があり、そこだけ注意が必要。私は生命保険というシステムは必要だと思うが、情報弱者の不安を煽って過度に搾取している日本の生命保険は許せない。高額な医療保険料を払うくらいなら、その金で野菜を食べて運動したほうが健康寿命は伸びるだろう。重要なことは、信頼できる人を通じて正しいお金の知識を身につけておくことだ。義務教育でお金の教育をするのも有効だと思う。2019/10/14
winery13
3
自分で出せる金額を超える損害以外、保険に頼らないというスタイルの保険解説本。検討に値するのは、自立していない子供がいる世帯主の死亡に一定期間備える保険、病気や怪我で長期間仕事に就けない事態に備える保険、相続対策に利用する保険の3種類。必要最小限の掛け捨てでレバレッジを効かせた保障を持たせるのが保険の本来のあるべき姿というのは分るのですが、個人的には先進医療もプラスしたいのと、完全掛け捨てに抵抗があるのでここでオススメされている以外も検討してみようかと。2017/12/17