コメをやめる勇気

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コメをやめる勇気

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532356262
  • NDC分類 616.2
  • Cコード C0033

内容説明

それでも稲作を続けますか。コメもほかの作物と同列に考え、土地の収益率を最大化する―。徹底した現場取材にもとづいて日経記者が生き残るコメの条件を探る。

目次

第1章 荒廃する風景
第2章 一九七〇年体制の終焉
第3章 瀬戸際の農政転換
第4章 生き残るコメ
第5章 聖なるコメとの決別
第6章 農を変えるオンナと企業

著者等紹介

吉田忠則[ヨシダタダノリ]
日本経済新聞社編集局経済部編集委員。1989年京都大学卒業、同年日本経済新聞社入社、流通経済部、経済部、政治部を経て、2003年中国総局(北京)駐在、同年「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

22
兼業農家の問題として生産性を上げる意欲がない、イネ以外の作目に中々挑戦しない、コスト意識が低いことが挙げられている。著者としては、これら兼業農家の退場を推進し、専業農家の法人化、大型化を進めていきたいということだろうか。2018/06/23

いちろく

18
今の日本が抱える農業、特に稲作の問題が解りやすく書かれた1冊。他の分野以上に、これからますます高齢化が進み就労人口も減少していく日本の一次産業。農協を通さない企業のとの直接契約、企業の農業参入、六次産業化、高級品ブランドの確立等、新しい模索も進んでいるけれど根本的な解決には至っていない印象。日本の農業の状況が今以上に悪化するのは明らか。米も野菜も国産品が高級品になる日もそう遠くない未来。タイトルだけみて栄養学の本と勘違いし手にとった本でしたが、興味深く読めました。2015/10/23

乱読家 護る会支持!

3
雨の多い日本の気候は、単位面積当たりの米収穫量は世界でトップクラスであったが、灌漑技術の発達によりエジプト、オーストラリア、アメリカに抜かれた。雨の多い気候は、むしろ日照時間が短いというハンデになっている。国による補助金制度とそれを守る族議会が、農業の競争力を低下させた。アベノミクスが出した、減反廃止、農地改革、農協改革と、当初の志しが見えないTPP交渉。農を変えるかもしれない、女性の活躍と企業化。。。農のお話は基礎知識が無いので、著者のロジック、意図がよくわかりませんでした。速読よりは精読か。2015/05/15

Uzundk

3
著者は日本の農家における問題点を特に2つ強く語る。田んぼに対する過剰な補助金の罪として赤字のままで放置し畑にするなど戦略を取るインセンティブを奪ったこと、コメを守ると言いながら減反などで世界に対する競争力育成を怠ったことを強く批判する。兼業農家のメリットは戦後の戦略から始まる。下の世代は会社に勤め、年を経て親の畑を引き継ぐというモデルが当時存在した。農業への補助金は作物の価格を抑え、会社で働く人のコスト低減の効果も果たしていた。復興における格差の発生も抑える一手だが、米価の下落でその土台が崩れた2015/02/10

キャド兄さん

1
減反政策が終わるという話を聞いて読んでみました。農業の現状がよく分かりました。日本の食を担う農業について、国民一人一人がしっかり考えていかないといけないのだ。2018/04/17

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