出版社内容情報
世界金融危機で大きく揺らいだ経済学への信任。何故このような事態になったのか、活路はあるのか。岩井克人、鶴光太郎、小林慶一郎などの第一人者が、経済学、経済政策の限界と可能性を明らかにする問題提起の書。
内容説明
世界金融危機、長期にわたるデフレ―。なぜこれらの問題を解決できないのか。市場に委ねることが危険なのか、経済学は適切な対策を提示できないのか?第一級の研究者たちが問題の本質に鋭く迫る。
目次
1 経済学に罪あり(経済危機と経済学の責任;新古典派経済学の資本主義観 ほか)
2 日本の経済論争はなぜ不毛なのか(政策と経済学の不幸な関係;キーワードは「国民目線」 ほか)
附論 資本生産性は倍増できる(極端に低い日本の資本生産性;問題の所在 ほか)
3 現代の金融危機と「市場の質理論」(「市場の質理論」と分析対象;市場の質理論の歴史的検証 ほか)
4 経済学にイノベーションを(経済学は追いつめられているのか;経済学の「原則」をふりかえる ほか)
著者等紹介
岩井克人[イワイカツヒト]
国際基督教大学客員教授。1947年生まれ、東京大学教授を経て現職。東京大学名誉教授、東京財団上席研究員、経済学博士(マサチューセッツ工科大学)
鶴光太郎[ツルコウタロウ]
慶應義塾大学大学院商学研究科教授。1960年生まれ、経済企画庁、OECD経済局エコノミスト、日本銀行金融研究所研究員、経済産業研究所上席研究員を経て現職。経済学博士(オックスフォード大学)
小林慶一郎[コバヤシケイイチロウ]
慶應義塾大学大学院経済学研究科教授、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。1966年生まれ、通商産業省、経済産業研究所上席研究員、一橋大学経済研究所教授を経て現職。経済学博士(シカゴ大学)
中神康議[ナカガミヤスノリ]
みさき投信(株)代表取締役社長、『山を動かす』研究会発起人・幹事。1964年生まれ、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)、コーポレイトディレクション、あすかコーポレイトアドバイザリーを経て、現職。MBA(カリフォルニア大学バークレー校)
矢野誠[ヤノマコト]
京都大学経済研究所教授。1952年生まれ、横浜国立大学教授、慶應義塾大学教授などを経て現職。Ph.D.(ロチェスター大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
mit
KAZOO
ルアット
むとうさん