内容説明
工業経済時代の「モノ中心モデル」、円安では日本は強くなれない!日本の強みを活かしてグローバル競争に勝ち抜くための戦略構想を提示。
目次
序章 このままでは衰退する日本の産業競争力
第1章 日本の産業競争力を評価する
第2章 経済成長率の低下と生産性
第3章 製造業の競争力と新興国の台頭
第4章 サイエンス革命と新たな国家の成長モデル
第5章 世界経済におけるパワーバランスの変化
第6章 日本の経済システムはどこに向かうべきか
第7章 日本の強みを活かしたイノベーションシステム
第8章 日はまた高く―日本の産業競争力の再構築
著者等紹介
元橋一之[モトハシカズユキ]
東京大学工学系研究科教授(レジリエンス研究センター・技術経営戦略学専攻)、経済産業研究所ファカルティフェロー。1986年に東京大学工学系研究科修士課程を修了し、通産省(経済産業省)入省。OECD科学技術産業局エコノミストなどを経て、2002年から一橋大学イノベーションセンター助教授、2004年から東京大学先端科学技術研究センター助教授。2006年、東京大学工学系研究科教授に就任。コーネル大学MBA、慶応大学博士(商学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Moloko
6
工業的な生産力がものをいう時代から、科学技術の進歩や社会科学的な分析や発見を市場や社会において価値あるプロダクトを生み出す力が問われる時代に移行しつつある世界経済において、日本の抱える問題や独自の強みを分析したもの。経営学や経済学的な制度論等の知見の生かした学問的な性格を持たせつつ、そこから幾ばくか具体的な提言をしている。日本企業の経営戦略の修正と改善、グローバル戦略とオープン・クローズの見直し、海外の投資家や優秀な人材を国内に呼び込むこと、産学連携と大学ベンチャーの振興とブリッジ人材の育成等々2017/03/31