内容説明
なぜ日本だけデフレが深刻なの?失われた20年って言うけど、何が失われたの?財政や年金が破綻すると何が起きるの?―気鋭のエコノミストが、素朴な疑問にズバリ答える。
目次
第1章 日本経済悲観と楽観のあいだ
第2章 日本企業や産業の真の実力
第3章 雇用不安はどうなっているか
第4章 消費不況の深層を知る
第5章 豊かな社会は維持可能なのか
第6章 経済政策のウソとホント
著者等紹介
熊野英生[クマノヒデオ]
第一生命経済研究所首席エコノミスト。1990年横浜国立大学経済学部卒。同年日本銀行入行、調査統計局、情報サービス局に勤務。2000年日本銀行退職、第一生命経済研究所入社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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犬こ
21
日本経済を取り巻く、貿易、移民問題、エネルギー、医療、年金等々、64のQ&Aに基づく日本の今と今後についての解説書で、為になりました。ちょっと前の本ですが、ここでも出てきたのが、人口減少により国家繁栄を支えるには、一人一人のスキルを高め、イノベーションを誘発することか必要不可欠であると。2016/11/26
トラッキー
2
日本のGDP はまだ実質ベースでは中国を大幅に上回る、米問題は輸入規制緩和の是非よりも消費減少がより深刻、休日が増えても所得が増えなければ消費は増えないなど、自分の常識を覆される事実指摘が具体的なデータと共に掲載されており、自己認識を見直すきっかけとしたい。2012/08/28
ピエール
1
豊富なデータにより、日本経済の様々な問題点について解説してくれています。とても判りやすいです(ときどき突然判りにくくなる部分もありますが)。ただ、各セクションの結論にちょっと物足りなさを感じました。あまり過激なことを言うのも非現実的だし、それなりに当たり障りのない結論を出しておかないと・・・という感じがしました。まあ、実際には中々誰もが「うーん」とうなるような凄い結論を出すのは難しいのでしょうけれど。ここまで解説してくれているのならねえ。2013/04/02
スター
1
幅広いテーマについて、わかりやすく解説されている。仕事柄、金融市場や世界経済を主に見ていることもあって、(日本経済を題材としていることに起因する)物足りなさを感じた。著者に問題があるわけじゃないのだが。。2012/06/11
n-mochizuki
1
概ね良いこと言ってると思います。いまの経済を理解するには、多面的な視座が必要だということを改めて感じさせますね。取り上げてる問題が非常に分かりやすいですが、切り口が複数なので参考になります。良書ですね。ある程度皆がこういう目線でみられるようになれば、日本の民度も上がるというもの。やはり、テレビの情報など娯楽やビジュアル的なインプット以外は価値が薄いということでしょう。2012/05/31