内容説明
はるか昔に先進工業国になったのに、貧しかった時代の生産優先の考え方から脱却できない日本。供給力ではなく消費の不足こそが長期低迷の原因だ！日本経済の呪縛を糾し、真の豊かさ実現への道を示す。
目次
低迷する日本経済
日本経済の呪縛
生産性向上の幻
低下する投資効率
所得不足を生む投資
貿易立国の意味
外需依存はなぜ問題か
グローバル化の意味
消費主導経済
需要不足と満たされない需要
消費では経済は発展しないのか
消費主導経済の産業構造
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nutts
2
「日本は食料・エネルギー資源は輸入に頼らずを得ず、その資金を稼ぐために輸出強化は不可欠」、「国際競争力を高め、外需を取り込まなければ経済成長できない」、「豊かで欲しいモノが無い上に、人口も減少。これでは内需拡大は無理」等々、よく耳にする言説の真実味を、マクロ経済学の初歩的なロジックで丁寧に分かりやすく解説。目的と手段がすり替わっていることや、輸出拡大が実際は何をもたらすのか、設備投資や生産性向上、高付加価値化の真の意味など、一度疑ってみるべきテーマも扱う。処方箋については尻すぼみだが、分かりやすい良書。2011/11/15
