内容説明
「歴史のトラウマ=途上国意識」「都市と農村の二元問題」「官製資本主義の増殖」「漢奸タブー」「人口減少・超高齢化」など7つの壁に直面している中国。苦悩する超大国の実態に迫り、日本のとるべき外交戦略を提言する本格的中国論。
目次
序章 中国の対外意識に見られる歴史のトラウマ
人民元問題の出口は見つかるか「第一の壁」
都市と農村「二元社会」を解消できるか「第二の壁」
「国退民進」から「国進民退」への逆行を止められるか「第三の壁」
政治体制改革は進められるか「第四の壁」
歴史トラウマと漢奸タブーを克服できるか「第五の壁」
「未富先老」問題を解決できるか「第六の壁」
世界に受け容れられる理念を語れるか「第七の壁」
シミュレーション「超大国中国、何処へ行く?」
日本は今後中国とどう付き合うべきか
日・中・米の三角形のあり方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
3
15-12 IN.ネット派 「中国万華鏡」「大陸浪人のススメ」「第三眼」… ★元問題の出口 中国人民銀行総裁 二元社会 国退民進⇒国進民退?第三の壁? 政治体制改革? 漢汗タブー 未富先老 世界からの受容 日・中・米トライアングルとは 「歴史のトラウマ=途上国意識」「都市と農村の二元問題」「官製資本主義の増殖」など7つの壁に直面している中国。苦悩する超大国の実態に迫り、日本のとるべき外交戦略を提言する本格的中国論。 2011/05/04
わたなべたけし
1
中国が今後乗り越えなければならない7つの障壁を記した内容。 やや難解ながらも、中国という国が本当によく分かる本。 ビジネスで中国に携わる方には是非読んで頂きたい良書。 自社・日本としての如何に中国と向かい合っていくのか? またアメリカとの関係をどうすべきか?本当に考えさせられる。 本書の後半に楽観的な未来と、悲観的な未来とが記されていた。 今のままでは悲観的な未来となりそうであるが、 楽観的な未来の素晴らしさを考えると、 日本にもこちらに向かうための努力をする責任があると感じる。2013/06/09