内容説明
「大統領に次ぐ権力者」といわれ、世界経済に強大な影響力をふるうFRB議長。どんな人物がこの地位に就き、いかなる政策を実行し、その結果、世界経済はどのような動きをみせたのか?アーサー・バーンズからミラー、ボルカー、グリーンスパンを経てバーナンキにいたるまで、直近5代のFRB議長の金融政策や政治手法を一人ずつ分析し、その功罪を明らかにする。名議長といわれたボルカーとグリーンスパンの比較、リーマンショック以降の危機収拾に奔走するバーナンキの今後の舵取りなど、「Fedウォッチャーの第一人者」として知られる金融エコノミストならではの知見に加えて、FF金利をはじめ金融・経済状況を示す18指標の推移データを40年分にわたって収録。論評面でも資料面でも他の追随を許さないFRB研究の集大成。
目次
第1章 本書の構成
第2章 世界の金融政策
第3章 FRBと金融政策
第4章 四〇年間のデータが紡ぎ出す物語
第5章 直近五代の議長たち―全体像
第6章 アーサー・バーンズ(一九七〇年二月一日‐一九七八年一月三一日)
第7章 G.ウィリアム・ミラー(一九七八年三月八日‐一九七九年八月六日)
第8章 ポール・ボルカー(一九七九年八月六日‐一九八七年八月一一日)
第9章 アラン・グリーンスパン(一九八七年八月一一日‐二〇〇六年一月三一日)
第10章 ベン・S.バーナンキ(二〇〇六年二月一日‐)―過去、現在…未来はあるか?
著者等紹介
サントウ,レナード[サントウ,レナード][Santow,Leonard J.]
1936年シカゴ生まれ。イリノイ大学で経済学と金融を学び、博士号を取得。61年から63年までダラス連銀で金融エコノミストとして働いた後、リーマン・ブラザーズ、シュローダー銀行などを経て独立し、82年に金融経済コンサルティング会社グリッグス&サントウ社を設立。米国のみならず世界各国の政府、企業、各国の中央銀行や金融機関など幅広い顧客を相手にコンサルティングサービスやオンラインの金融情勢批評を提供している。現在は同社のマネジング・ディレクター
緒方四十郎[オガタシジュウロウ]
1927年東京生まれ。50年、東京大学法学部卒業後、日本銀行に入行。ニューヨーク駐在参事、外国局長、国際関係統括理事を歴任し、日本屈指の国際派セントラル・バンカーとして知られる。86年、日本開発銀行副総裁に就任、91年に退任。その後、富士ゼロックス、英国バークレイズ銀行など、内外の著名企業の非常勤取締役や顧問をつとめた
漆嶋稔[ウルシマミノル]
1956年宮崎県生まれ。神戸大学卒業後、三井銀行(現三井住友銀行)入行。北京、香港、広東、国際業務部、上海支店を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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