内容説明
忍び寄るさらなる激震!誰がこの怪物を生み出したのか?「日経ビジネス」ベテラン記者が、金融国家アメリカの断末魔を活写。
目次
序章 マネーが世界を揺るがす
第2章 液状化―米国中心システムが崩れだした
第3章 マネーの世紀―どん欲な資本移動が世界を変えた
第4章 金融国家―マネー帝国・米国の始まりと終わり
第5章 証券化―カネ余りが拡大し、バブルを生んだ
第6章 逆回転―崩落するドルバブル
第7章 崩落―マネーの激流が市場の常識を壊す
第8章 さらなる危機―クレジットと新興国バブルの終焉
著者等紹介
田村賢司[タムラケンジ]
1958年生まれ。全国紙を経て88年に日経マグロウヒル(現・日経BP)入社。日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日系ネットトレーディング編集部などを経て、2002年から日経ビジネス編集委員。株式市場、企業財務、マクロ経済、税制、年金などが専門分野(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hisashi Tokunaga
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いつ読んだのか不詳。証券化は多数の人でリスク分散することになった。つまりはかつての投資家一人が引き受けたリスクを、更に分散によって一層大きなリスクの引き受け手が出来たということ。つまりつまり、原資産を持つ人は早い回転と増資によって早々とリスク回避するって事?ババは置き去りにされて証券(紙切れ)を風にたなびかせるしかない多数投資家が引くのは必然?(2013・3記)
しいくん
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保険会社と年金,投資信託の資産規模は何と5000兆円超!これがコンマ何秒で少しでも利益を出そうと世界中を駆け巡っている。片やニジェールやシエラレオネの国民一人あたりのGDPは年間わずか200ドル。どうして世界はこんなにいびつになってしまったのでしょうか。本来,住宅ローンが組めない層に貸し出しを可能にした証券化という魔術。住宅の値上がりを見込んで収入以上にお金を使う米国人。そしてそれにもたれかかる日本。しかし「リスクは薄く広く分散するが,リスクの総量は変わらない」→小学生でも分かる算術。暗くなる一冊です。2012/08/11
メルセ・ひすい
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既知の例示がほとんど・・・2009/01/12
最終バック九番手
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この本の執筆時より事態はさらに深刻化しているので結果として中途半端な内容になってしまった…図:あり…参考文献:あり…索引:なし…1版1刷:2008年10月24日…本体1800円2009/02/24