出版社内容情報
新しいスタイルの市民運動として注目を集めるNPO(非営利組織).そこではどのような電子ネットワークの戦略がとられようとしているのか.福祉や環境,女性運動などのさまざまな事例から,企業や国家から自立してゆく市民運動の拡がりを明らかにし,それらの背後にある情報化・グローバル化等の要因との関連を分析する.
内容説明
本書は、いわゆるNPO(非営利組織:Non‐Profit Organization)がとろうとしている電子ネットワーク戦略の意義とその背後にある社会学的背景を、様々な領域からなる事例をもとに明らかにするものである。
目次
序章 なぜNPOの電子ネットワーク戦略か?
1章 電子ネットワークの戦略的利用の意味
2章 福祉NPOにおける「支援」のあり方―障害者福祉での電子ネットワークの諸相
3章 市民風車が創りだす新たなビジネスモデル―環境エネルギー分野のNPOにおける電子ネットワークの活用例
4章 電子ネットワークがもたらす「結縁機会」―女性たちの新しい資源としての「共通の関心」
5章 オンライン・ドネーションの可能性と限界―寄付文化の促進に向けて
6章 NPOの「情報化」をめぐる課題と「情報資源」
7章 グローバルな文脈におけるNPO電子ネットワーク戦略
著者等紹介
川崎賢一[カワサキケンイチ]
駒沢大学文学部教授
李妍〓[リケンエン]
駒沢大学文学部専任講師
池田緑[イケダミドリ]
大妻女子大学社会情報学部専任講師
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