内容説明
環境やエネルギー、食料問題といった「いまどきのトピック」を題材に経済学をやさしく解説。初心者でも経済学のツボがわかる14のレッスン。
目次
経済学とはなんだろうか
需要と供給を学ぼう
経済学の生いたち
失敗する市場
「科学」に進化する経済学
幸せをもたらす経済学
効率性を求めて
構造改革の先に効率性はあるのか
市場も政府も万能ではない
戦後日本経済史をふりかえろう
教育問題、そしてアジアの模範に
持続可能な社会をめざして
2050年を想像してみよう
著者等紹介
佐和隆光[サワタカミツ]
立命館大学大学院政策科学研究科教授・京都大学経済研究所特任教授。1965年東京大学経済学部卒業後、京都大学経済研究所助教授、スタンフォード大学研究員、イリノイ大学客員教授などを経て、80年京都大学経済研究所教授。90~94年、95~99年、2001~06年京都大学経済研究所所長。1970年、27歳のときに『計量経済学の基礎』(東洋経済新報社)で日経・経済図書文化賞を受賞。『地球温暖化を防ぐ』(岩波新書)など著書多数。現在は、経済思想、科学史、日本経済論、エネルギー・環境問題などに関心領域を広げ、数多くの提言を行っている。また「子どもの経済教育研究室」顧問を務めるなど、若年層への経済学の普及にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がっち
6
入門書としてはよい本ではないか。経済学とはなんたるやということがわかる。経済学を勉強する理由として、社会的苦悩を克服するためにみずからの最善の能力を捧げることであると書いてあった。これは確かにそうだなぁと納得した。2012/05/25
湯一郎(ゆいちろ)
3
ちょろちょろと飛ばし読み。経済について知るのは面白い。ただ、経済と政治は切っても切れないんだなーと改めて思う。あと本はこの佐和さんという著者の方の私見がたくさん入ってる。ホリエモン逮捕を「幸いなこと」と言ってみたり、努力や質素倹約を美しいと言ってみたり。昔ながらの人だなーという印象。2019/04/03
ココユキ
3
経済学というものの説明から、戦後日本のたどってきた経済的浮き沈みの因果、人口問題、環境問題などを優しく説明する本。経済「学」の本ではなく「経済」の本かと思います。大学の一般教養だとこれくらいの内容でしょうか? 講義で語るような優しい口調であるのが読みやすく、経済が全くわからない人間にはとっつき易く良い本かと思いました。もう一度くらい読み返してみたい内容です。2015/09/14
メルセ・ひすい
3
10. 青45 わかりやすい・・ こんな授業を受けてみたかった! 環境やエネルギー、食料問題といった「いまどきのトピック」を題材に経済学をやさしく解説。初心者でも経済学のツボがわかる14のレッスン。2008/11/09
がっち
2
再読。経済の入門書で、そして経済とは何かと考えるには最良の本ではないか。最近の入門書は言葉の説明ばかりが先で、そして内容が来ていることが多いが、これは現実に即して、そして歴史的背景、状況的背景を示して説明しているので、体系化されてわかりやすいのではないか。 2013/04/27