拡大するユーロ経済圏―その強さとひずみを検証する

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  • サイズ B6判/ページ数 338p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532352554
  • NDC分類 332.3
  • Cコード C0033

出版社内容情報

西欧と東欧の再統一は、ロシアなど周辺国を含む成長市場と巨大なユーロ経済圏を誕生させた。世界経済の巨大な核となった欧州の成長可能性と、ユーロ相場を左右する各国経済の今後を、日本の第一人者が鋭く解説。

内容説明

ソ連崩壊から15年、かつての東欧共産圏の主要国のほとんどがEUに加盟し、名実ともには欧州は再統一された。域内市場統合、通貨統合、そして東方拡大によって創出された「ユーロ経済圏」は、独仏などを中軸に、北欧、南欧、東欧などの加盟国のほか、トルコ、西バルカン、ウクライナ、ロシアにまで影響を与える巨大な経済圏に成長した。人口は加盟国だけでも5億人弱を有し、周辺諸国を含めると8億人に達する。グローバリゼーションが驚異的なスピードで進展する21世紀にあって、リージョナリズムにひた走るEUの戦略に未来はあるのか、ユーロという壮大な実験は成功を収めるのか―拡大するユーロ経済圏の実力と問題点を検証する新しい欧州経済論。

目次

第1部 ヨーロッパの再統一(中・東欧の体制転換とEU加盟への道;中・東欧諸国のEU加盟―EUの諸制度にどう参加したのか;先進国企業の進出と中・東欧経済の発展;ヨーロッパ域内のFTA並立と「スパゲティ・ボウル現象」への対処)
第2部 ユーロ経済圏の強さとひずみ(ユーロ経済圏の汎欧州生産ネットワークの強さ;ユーロ経済圏におけるユーロの支配と中・東欧の金融システム;ユーロ金融・財政政策に見る共通通貨のひずみ;EU憲法条約拒否に見る経済統合のひずみ)
第3部 ユーロ経済圏の経済成長と停滞(経済成長の持続する東欧諸国とスペイン;経済停滞のドイツとポルトガル―復活への展望)
第4部 ユーロ経済圏の展望―東方拡大と二一世紀のヨーロッパの道(ユーロ経済圏の周辺地域への拡大;ヨーロッパ地域経済圏は生き延びれるか)

著者等紹介

田中素香[タナカソコウ]
中央大学経済学部教授。1945年生まれ。1971年九州大学大学院経済学研究科修士課程修了。同年4月より九州大学経済学部助手。下関市立大学経済学部講師、助教授を経て、東北大学経済学部助教授。83年経済学博士(九州大学)取得。86年より東北大学教授、99年より東北大学大学院教授。2004年から現職。日本国際経済学会会長、日本EU学会前理事長。専攻はヨーロッパ経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メルセ・ひすい

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8-49 赤159 ★5 ‘0705のヨーロッパ経済論 グローバリゼーションはアメリカ化にあらず。フリードマンの『フラット化する世界』 メルセ・・・アジアの中間層の威力 ユーロ人口4.9億人、周辺国入れて8億人(所得は低い)しかし、アジアの赤い中国+印度で中間所得者が7億人のパワー。資源国の脆弱さ。マネーの凋落。オイルサンドの台頭、水平掘削天然ガス⇒米国の70% ユーロの不安は市場経済の依存度。ノイア・マルクトの閉鎖 「リスボン戦略」の破産 上滑り状態の継続・・・           2007/05/31

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