内容説明
「失われた15年」という大調整期を経て、日本の経済システムの「かたち」はどうなるのか?比較制度分析、組織の経済学などの最新理論を駆使して、金融システム、企業組織、政府改革を分析。目指すべき姿と必要な改革の原則を明らかにする本格的日本経済論。
目次
序章 過去と未来の間で―日本経済の何が見えなかったのか
1章 「制度」「経済システム」をいかに捉えるか―問題の所在と分析的な枠組み
2章 金融システム―「関係依存型金融」の再構築と「非干渉・市場型金融」の拡充を目指して
3章 コーポレート・ガバナンス―メインバンク・システムの終焉と新たな「かたち」への模索
4章 雇用システム―成果主義を超えて
5章 企業組織―IT化が進展するなかでの企業内コーディネーション、企業間関係の変化
6章 政府のガバナンス改革―官の改革の中核となる透明性向上
7章 真のシステム改革実現に向けて―日本経済のフロンティアを切り開く四つの改革原則
著者等紹介
鶴光太郎[ツルコウタロウ]
経済産業研究所上席研究員。1960年生まれ。1984年東京大学理学部数学科卒業。オックスフォード大学Ph.D.(経済学)。経済企画庁調査局内国調査第一課課長補佐、OECD経済局エコノミスト、日本銀行金融研究所研究員を経て、2001年より現職。慶應義塾大学大学院商学研究科特別招聘教授、内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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