光文社新書<br> 搾取される研究者たち―産学共同研究の失敗学

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光文社新書
搾取される研究者たち―産学共同研究の失敗学

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334044657
  • NDC分類 377
  • Cコード C0236

出版社内容情報

産学協同という幻想が日本の科学技術力を凋落させる――大学の理系研究室が抱える問題を追及し、将来に向けての解決策を提案する

内容説明

企業からの無理難題、研究者を守らない大学、心を病む助教、院生、学生…著者が解決に奔走した事件をベースに、搾取の実態を白日の下に!

目次

序章 研究者はいかに搾取されているか
第1章 共同研究と特許権(研究者の立場と共同研究の背景;発明とその証明;研究者と職務発明)
第2章 共同研究契約と若手研究者(共同研究契約とハラスメント;これはパワハラか;教員が陥る落とし穴)
第3章 大学発ベンチャー企業とポストドクター(大学院は出たけれど…;ポスドクとは何か?;広義のポストドクターの就職 ほか)

著者等紹介

山田剛志[ヤマダツヨシ]
成城大学教授・弁護士・博士(法学)。新潟大学法学部卒業後、銀行員を経て、一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得。アメリカ・コロンビア大学ロースクール客員研究員(Visiting Scholar)。専攻は会社法・金融法(企業買収など)。専門業績多数。新潟大学准教授を経て、2010年成城大学法学部教授。上場会社社外監査役。2004年新潟弁護士会、2010年東京弁護士会に登録。2020年3月より、弁護士法人日新法律事務所設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ろくせい@やまもとかねよし

185
弁護士で大学教授の著者が、実際の経験から、大学での職務発明、産学共同研究の契約、大学発ベンチャーについて検証し、現状の大学研究者を論考する。小泉政権以来の新自由主義政策が元凶だと解説。市場原理主義的な発想のもと行われた大学改革。しかし、整備すべき産学協同における大学の制度や組織体制は遅れ、牧歌的だった大学研究が民間産業に飲み込まれていると指摘する。大学は、真理を探究する多様な基礎と実用を志向する多様な応用の研究を行う。多様だからこそ新しさが創出する。その多様性が功利により失われることは憂うべきだろう。2020/04/04

rico

83
産学共同研究や大学発ベンチャーの意義は否定しないけど、それは健全で対等なパートナーシップが前提。だが、本書で紹介されるじれで見る限り現状は程遠い。企業側・大学側いずれも問題があるだろうが、例えば契約やマネジメントに明るい人材を配置して研究者は研究に専念する体制をつくるなど、必要な資源の準備できない状況が問題の根底にあるのでは。「選択と集中」をが進み、研究者は資金獲得に追われ、成果が上げられない。一方では、異論を封じ闊達な議論を排除する。この国の「知」への軽視は、絶望的なレベルまで来ているのかもしれない。2020/10/07

おせきはん

30
産学連携の重要性が言われている一方で、研究費と働く場所を必要とする研究者が、資金の出し手である企業と難しい関係になった事例が生々しく紹介されています。完全な定型化は難しいものの、企業と研究者との間でフェアな関係を築ける共同研究の契約の雛型があれば、契約内容のチェックに活用でき、多少は状況が改善するのではないでしょうか。一方で、若手研究者に負担を強いる原因となっている大学の研究室における師弟関係も、今のままではよくないと思いました。2020/08/29

zoe

26
研究によらず、やりたいことが何でも上手く競争相手にも勝ってばかりの人はそうは多くはないと思いますが、せめて、ただ強欲な人に邪魔されるような環境からは逃れたいですよね。自分のダメなところは、対抗するエネルギーを無駄に使うくらいなら、まず避けてしまえということがすっかり身に染みついて、争うことなく道を譲ることを、君子危うきにとうそぶいているところです。そんなところにエネルギーを使うなら、本文に示されているように、実験ノートまわりのインフラを整え啓蒙することが自分に出来ることかもです。2020/09/24

Iwata Kentaro

11
これも深刻な話。産学共同研究も大変だけど、とにかく若手研究者は日本で生き延びていけない。若手が未来に絶望する社会で、明るい未来はあるのか。2020/06/15

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