出版社内容情報
小泉政治の深層を抉る衝撃のノンフィクション!
小泉政治に至る政策決定変容のドラマを克明に描き、改革路線の実相と行方を検証。
解説・佐々木毅(政治学者・前東大総長)
内容説明
非主流派閥の「変人」政治家がなぜ「戦後最強の宰相」となり得たのか。
目次
序章 小泉純一郎最後の人事―「司令塔」交代の深層
第1章 武村正義の誤算―政治不在の住専処理策
第2章 梶山静六の直感―財政構造改革「大会議」の実験
第3章 孤高の橋本龍太郎―迷走する「双頭の鷲」
第4章 「真空」の小渕恵三―乗り込んできた民間人
第5章 「司令塔」竹中平蔵の挑戦―小泉純一郎の革命1
第6章 ラ・マンチャの男の「正気」―小泉純一郎の革命2
終章 「強い首相」登場の必然と皮肉―未完の政治構造改革
著者等紹介
清水真人[シミズマサト]
1964年京都府生まれ。1986年東京大学法学部卒業、日本経済新聞社に入社。政治部(首相官邸、自民党、公明党、外務省などを担当)、経済部(大蔵省などを担当)、ジュネーブ支局長を経て2004年9月より経済解説部編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
4
ふむ2024/04/29
わび
1
小泉政権末期に書かれた政治ノンフィクション。著者はその後も『財務省と政治』『平成デモクラシー史』など重なる主題の作品を多数出版し、時代が下った分、それら著作の方がより整理が行き届いている印象はある。本著では住専処理を巡る政治の動きから筆を起こし、橋本・小渕内閣期の試行錯誤を経て、首相権力の実態を熟知し、それを最大限活用する小泉政権を描く構成であり、読者は小泉政権の革命的な面だけでなく、(本著のパッケージングとは裏腹に)野党も含めた日本政治に流れる潮流のようなものにも気付かされるのではないだろうか。2019/11/03
ksg
1
10年以上も前に書かれた本書だが、だからこそ小泉政権時代の著者=国民の生の熱量を感じられるという長所もある。自民党の不文律であった派閥重視の人事を徹底的に破壊することで、政治改革を成し遂げた小泉純一郎、その勇気には素直に尊敬の念を感じる。 ただ政治改革に論点を絞る本書では、個別の政策の意義はさほど論議されない。 郵政民営化など今なお新聞を賑わせる政策もある。小泉政権の功罪はこれらも含め包括的に評価される必要があるのだろう。2019/04/13
おい
1
どこまで本当かわからない回想録。内容も複数のものに分かれ、深みもない。 ★2015/07/23
numainu
0
評価B2006/04/18
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- 和書
- 世にも不思議な学校の先生