「人口減少経済」の新しい公式―「縮む世界」の発想とシステム

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532350956
  • NDC分類 334.31
  • Cコード C3033

内容説明

個人の生活から企業の経営、地域経済、政府のあり方まで、必要な変革を描き切る。

目次

第1章 変化は一挙に―迫る極大値後の世界
第2章 拡大から縮小へ―経営環境の激変
第3章 地方が豊かに―地域格差の縮小
第4章 小さな政府―公共サービスの見直し
第5章 豊かな社会―全体より個人
第6章 「人口減少経済」への羅針盤

著者等紹介

松谷明彦[マツタニアキヒコ]
政策研究大学院大学教授。専門はマクロ経済学、社会基盤学、財政学。1945年生まれ、大阪市出身。東京大学経済学部経済学科・同経営学科卒業。大蔵省主計局主計官、大臣官房審議官などを歴任。1997年より現職。2004年東京大学より博士(工学)の学位取得
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

63
『地方消滅』に次いで読む人口減少社会を扱った本。こちらは2004年に刊行された経済に焦点をあてた本。死ぬ人の数が生まれてくる人の数を上回る高齢化が、人口減少を引き起こす。日本経済は早晩縮小に向かう。「縮小」のもとでの豊かさとはいかなるものか。そこに発想の転換とシステムの変革が求められる。人口の高齢化によって働く人の割合が低下し、国民全体としての貯蓄余力も低下する。人口増加というエネルギーを失った経済・社会では、多様な就業形態、多様なライフスタイル、多様な価値観のもとで、新たな豊かさを築くことになるという。2015/07/05

KAZOO

51
人口減少時代と高齢化社会、地方の過疎化ということが認識されているにもかかわらず、経済財政政策などは、抜本的な考え方を変えていません。この数十年間の踏襲を行っているようです。この著者も財務省OBできちんとした数字で分析されているのに政府などは目先のことだけで今後を考えた政策運営を行っていくつもりがあるのでしょうか?この本はそのような対応に警鐘を鳴らしていると思うのですが?2015/06/10

スターライト

9
少子高齢社会、そして人口の減少という一見ネガティブに捉えてしまいかねない日本社会の現状を、社会経済的にどのように構造転換していけばよいかを具体的なデータに基づいて分析した書。将来的には、地方より大都市にこそ克服しなければならない課題が多いこと、増税なき財政再建は可能であることがわかった。しかし著者が指摘した点は現在の日本では軽視されているようで、消費税の再増税はどうやらいったん見送られるものの近い将来それは避けられないようだし、年金問題も解決の糸口は見えない。発想の転換が今こそ求められている。2014/12/01

がっち

8
人口減少をポジティブに捉えようとした本。人口減少→生産資本のストックの減少(労働力の縮小速度と省力化技術の速度の綱引きの度合いによる)→GDPの減少 が起こるという論から始まり、①収益率優先の金融システム②技術開発システムの再構築③勤労意欲を高め、最小のコストで最高の品質を確保する④地方広域経済圏の形成 を行うべきという持論で政策案を述べている本。A2010/10/24

ひとまろ

5
数年前に書かれた本だがすでに人口減少は問題化 されていたということ。2016/01/25

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