出版社内容情報
歴史を踏まえたとき 改めて未来が見える!
米中対立、日本経済の低迷、政治不信、コロナ禍――
揺らぐ世界のなかでこの国が立ち向かうべき方向とは?
知の巨人が徹底討論
中国の台頭と米中の対立、変化への対応ができなくなった日本の経営トップ、急速な人口減と高齢化に伴う社会不安、そして新型コロナのパンデミック――内外に課題を抱えた日本。この危機から脱出するためには、新しいリーダーの台頭が欠かせない。
明治維新後の近代日本を創った大久保利通、伊藤博文、渋沢栄一、益田孝、戦後日本の躍進の基礎を創り支えた吉田茂、中曽根康弘、本田宗一郎、稲盛和夫の8人の傑出したリーダー達の生き様を振り返りながら、野中郁次郎、北岡伸一という現代日本を代表する2人の「知の巨人」が、リーダーシップ、教育、組織、知的機動力などの論点を軸に、歴史的史観を踏まえ、日本が直面する課題や、あり得べき姿について徹底的に語り合う。
軸とするテーマは大きく4つ
1 現代の日本にとって危機ととらえることができる急激な環境変化を複合的な危機ととらえる
2 明治150年の近代化の経験をふり返り、「温故知創」の観点で未来へのヒントを探る
3 野中の理論的枠組みを用い、社会が暗黙知(文化、慣習等)から形式知(新たな製品技術等)を創出するメカニズムを分析し、明治や戦後の日本の何が優れていたかを明らかにする
4 北岡の歴史観という時間軸(横軸)と野中の知識創造という縦軸を交差させることで、現在の日本の宿痾や今後のあるべき姿をよりシャープで普遍性のあるものとして読者に問う
12時間に及んだ2人の対談から、読者は今日本が直面する危機の本質を理解し、それにどう立ち向かうべきかを自ら深く考えるヒントを得ることができる一冊である。
内容説明
リーダーシップとは、責任を取ることである!明治の近代国家建設と戦後復興という2つの時代を取り上げ、緊急対談。
目次
第1部 いま、改めてリーダーシップを問う(プロフェッショナル化がもたらした経営人材の劣化;国家はなくならない ほか)
第2部 明治維新後の日本をつくった政治・経済のリーダーシップ(大久保利通―道半ばで倒れた30年がかりの近代国家構想;渋沢栄一―道徳や社会的責任を重んじた日本の資本主義の実践モデルを創造 ほか)
第3部 戦後の日本を引っ張った政治・経済のリーダー(吉田茂―卓越した世界情勢の把握と後継の抜擢・育成;本田宗一郎―三現主義―体で物事をとらえ、本質を見抜く ほか)
第4部 「知徳」のリーダーシップ(日本の本当の危機と求められるリーダーシップ;改めて、リーダーには何が必要なのか?)
おわりに―「知的バーバリアン」たれ(はじめに「思い」ありき;「出会い」のダイナミック・ペア ほか)
著者等紹介
北岡伸一[キタオカシンイチ]
東京大学名誉教授。国際協力機構(JICA)理事長。1948年生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。立教大学教授、東京大学教授、在ニューヨーク国連代表部大使、国際大学学長などを歴任
野中郁次郎[ノナカイクジロウ]
一橋大学名誉教授。カリフォルニア大学バークレー校特別名誉教授。1935年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、富士電機製造勤務を経て、カリフォルニア大学経営大学院(バークレー校)にてPh.D取得(経営学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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