出版社内容情報
SEじゃないあなたのための
DX推進の教科書!
企業のDX推進でシステムを「作らせる技術」の重要性は増しています。
プログラマーやSEのような専門家だけがシステムについて考えればよいのではなく、「自分では作れなくとも、『作ってもらうノウハウ』」が必須の時代になったということです。
そのためには、
・「こんなシステムがあればいいのに」を構想し、
・「A機能とB機能、どちらを優先すべきか」を判断し、
・これを作るのにいくらまで投資する価値があるか?を見極め、
・作ってくれる人(社内の情報システム部門、または社外の専門ベンダー)を探し出し適切に依頼し、
・構築プロジェクトで沸き起こる様々な課題を解決
していかなければなりません。
本書はシステムに詳しくない業務担当者が、新しいビジネスを立ち上げるために、または既存の業務を改革するために、すべきこと/陥りやすい落とし穴を余すことなく書きます。
著者が20年以上にわたり支援してきた多くのプロジェクトでの事例やエピソードを詰め込んだ、実務家のための教科書です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakmas
16
コラムで書かれていたが、 作らせる、とか聞くと、日本人は感情の方が先に動いて、えらそう、とか言われる。 いやいや、文法的に言えば、単なる使役。 他の人にやってもらう、それだけなのに。。。 かなり現場の細かい工程を丁寧に説明してくれている。 whyの部分の聞き取りが本当に重要で、 なおかつ難しい。 明確になっていない、または共通のの認識になっていない場合が多いから。 保守編がでないかな。。2022/10/02
しんい
11
仕事の必要性から読む。システムを作る側ではなく、作らせる(発注する)側が何をするべきか。ベンダーさんが進行させてくれるようにどうしても感じてしまうが、そこはコンサルティングと同じく、発注する側の主体性と熱意がないと無駄なお金と時間と労力に。要件定義の細かいところまで発注側で理解していないと良いものはできないし、ただ良いものを作るには受注側のベンダーさんのケイパビリティが当然必要(そのための発注)。何回も読むと想います。2023/02/05
#26 Kの字
10
本当の名著を見つけて興奮してます。 プロジェクトリーダーには、巻き込む覚悟が必要、とかめちゃめちゃ実践的で、自分(事業会社からコンサルに転職して2年目)の振り返りに役立ちました。 この手の本はとても少ないので、洗練されてないかも知れませんが、浮わついてなくて、凄く好感持てます。 ロングセラーになると思います2023/12/12
やすほ
10
【☆☆☆★★】 システム開発者として、システム開発を体系的に学ぶために読了。何となく実践してきたことを改めて整理することができた。システムを作る際には、実現したいことを明確化し、それを要求として洗い出し、優先順位をつけて段階的に実装して行く。システムの実装はプロに任せれば良いが、本当に必要なシステム要求を整理し、周りをリードしてプロジェクトを推進し、成功に導いて行くのは、システムを作らせる人の仕事。ボリュームが多く、理解できていない部分も多い。引き続き勉強したい。2023/04/25
Shohei I
7
システムに詳しくない人がシステム開発・導入を進めるうえでの方法が書かれた一冊。部署内の読書会で読みました。 準備が大事ということがよくよく分かりました。ただ、そうは言っても後になって気づくということもあり、そこらへんのリカバリー方法も気になるところです。 大事と言われている準備も、どれだけ時間をかけるのか(かけていいのか)は難しい問題だと思います。プロジェクトごとに違うと言われればそれまでですが、どこまで決まったら次の段階に進むといったマイルストーンの設置もあわせて大事だと思いました。2023/12/19