リカーリング・シフト―製造業のビジネスモデル変革

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リカーリング・シフト―製造業のビジネスモデル変革

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  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784532323882
  • NDC分類 509.5
  • Cコード C0034

出版社内容情報

「脱・モノ売り」はこうして実現!
製造業でいま最も熱い、ビジネスモデル転換の実践手法

この数年、製造業では「売り切りモデル」からの脱却が大きな課題になっている。
顧客と継続的につながり、収益を上げ続ける「リカーリング・モデル」への移行を
掲げる企業が増えているが、かけ声倒れに終わってしまうケースも多い。

実際の企業事例を取り上げながら、何が障壁になっているのかを明らかにし、
具体的な成功手法について解説したのが本書だ。

●本書で取り上げる「リカーリングモデル」の類型
1 サブスクリプション……消耗品、保守、機器運用などを定額で提供するモデル
2 IoT与信……機器センサーが集めたデータを活用し、次世代型ローンを提供するモデル
3 マネジドサービス型……機器の運用、管理を一括で請け負うモデル
4 成果報酬型……コスト削減、業務効率化など成功した場合に料金を徴収するモデル
5 業界プラットフォーム型……機器にとどまらない顧客の業務支援

●リカーリングへの転換を妨げる4つの壁
1 データ取得と知財の壁……他社がもつデータや知財を取得するためのルール作りや規格化ができず、頓挫してしまう
2 人材の壁……ものづくりとデータ分析の両方が理解できる人材が圧倒的に不足している
3 ビジネスモデルの壁……自前主義が浸透している日本の製造業では、他者との連携がうまくいかない
4 投資回収期間の壁……初期投資が大きく、回収期間は長いというリカーリング・ビジネスの特徴が社内の評価軸とあわない

 本書では、それぞれの壁をどうやれば乗り越えられるのか、先進事例を使いながら解説する。

内容説明

サブスクリプション、IoT与信、マネージドサービス…性能・品質から、仕組みで勝負する時代へ。いま最も熱い「稼ぎ方改革」の実践手法!

目次

序章 なぜ今リカーリングモデルか?
第1章 リカーリングビジネスに立ちはだかる「4つの壁」
第2章 データ取得の壁を超える
第3章 人財の壁を超える
第4章 ビジネスモデルの壁を超える
第5章 投資回収期間の壁を超える
第6章 日本企業のリカーリング戦略と構築の手順

著者等紹介

青嶋稔[アオシマミノル]
野村総合研究所フェロー。1988年、精密機器メーカー入社。10年の米国駐在間、M&A、PMI、マーケティング戦略、営業改革、ネット系新規事業などのプロジェクトマネージャーを歴任。2005年、野村総合研究所入社。2019年同社初のシニアパートナーとなり、2021年4月より同社初のフェロー就任。専門は、M&A、PMI戦略、長期ビジョン、マーケティング戦略、新規事業創造など。米国公認会計士、中小企業診断士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

シノケン

18
データが大切の理由がよくわかる事例が多くあり納得。製造業がコモディティ化し、競争する強みを上手く探し出すためのデータを武器にできると強いと理解。顧客から直接は出てこないニーズを分析により洗い出せる企業や構造は強いなと感じた。 データサイエンスに興味はあるものの背景知識がないと手を出し辛く経験や勘所も大切なため重宝されるのだろう。顧客の規模がある程度あり、いかに特定顧客だけでなく全体への最適化ができるか難しいところだろうと感じた。 顧客接点力とデータ収集分析がビジネスのポイントであることがよくわかった。2021/05/27

TK39

3
リスキリングのための読書。リカーリングはこれまでの高品質の売り切りビジネス、メンテは最小限という日本企業が勝ってきたモデルとは異なる。初期は儲からないが、顧客のオペレーションにおける潜在コストを理解し、そこへのサービスを提供することで収益化を図る。キャノン、リコーなどはプリンターだったら、インクで儲けているので、日本でも例がないわけではない。昨今はデータが取れるようになったので、それをベースにとのことですが、それを活かすことができないのが日本企業の弱点。2023/05/31

夢読み

0
現在の仕事にフィットした1冊。「リカーリングビジネスとは製品を販売して終わりではなく、顧客とのつながりを強め、販売後も取引を継続できるビジネスモデルのことを指す」とある。一見、過去からも契約や営業の定期訪問によって成立させられそうな命題だが、ICTが発達していなかった過去においては現実的なビジネスとして成立できなかったと考えられる。となれば核心は「データおよびナレッジ」「ネットワーク化による多数処理・即応性」。データはどこからとるかといえばハードなので、製品とサービスは不可分だろう。2023/03/06

ルミナス

0
参考にはなったが、この手の本によくある概念的な話に終始していた。事例がいろいろ乗っているのはよかった。2021/05/25

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