出版社内容情報
「脱・モノ売り」はこうして実現!
製造業でいま最も熱い、ビジネスモデル転換の実践手法
この数年、製造業では「売り切りモデル」からの脱却が大きな課題になっている。
顧客と継続的につながり、収益を上げ続ける「リカーリング・モデル」への移行を
掲げる企業が増えているが、かけ声倒れに終わってしまうケースも多い。
実際の企業事例を取り上げながら、何が障壁になっているのかを明らかにし、
具体的な成功手法について解説したのが本書だ。
●本書で取り上げる「リカーリングモデル」の類型
1 サブスクリプション……消耗品、保守、機器運用などを定額で提供するモデル
2 IoT与信……機器センサーが集めたデータを活用し、次世代型ローンを提供するモデル
3 マネジドサービス型……機器の運用、管理を一括で請け負うモデル
4 成果報酬型……コスト削減、業務効率化など成功した場合に料金を徴収するモデル
5 業界プラットフォーム型……機器にとどまらない顧客の業務支援
●リカーリングへの転換を妨げる4つの壁
1 データ取得と知財の壁……他社がもつデータや知財を取得するためのルール作りや規格化ができず、頓挫してしまう
2 人材の壁……ものづくりとデータ分析の両方が理解できる人材が圧倒的に不足している
3 ビジネスモデルの壁……自前主義が浸透している日本の製造業では、他者との連携がうまくいかない
4 投資回収期間の壁……初期投資が大きく、回収期間は長いというリカーリング・ビジネスの特徴が社内の評価軸とあわない
本書では、それぞれの壁をどうやれば乗り越えられるのか、先進事例を使いながら解説する。
内容説明
サブスクリプション、IoT与信、マネージドサービス…性能・品質から、仕組みで勝負する時代へ。いま最も熱い「稼ぎ方改革」の実践手法!
目次
序章 なぜ今リカーリングモデルか?
第1章 リカーリングビジネスに立ちはだかる「4つの壁」
第2章 データ取得の壁を超える
第3章 人財の壁を超える
第4章 ビジネスモデルの壁を超える
第5章 投資回収期間の壁を超える
第6章 日本企業のリカーリング戦略と構築の手順
著者等紹介
青嶋稔[アオシマミノル]
野村総合研究所フェロー。1988年、精密機器メーカー入社。10年の米国駐在間、M&A、PMI、マーケティング戦略、営業改革、ネット系新規事業などのプロジェクトマネージャーを歴任。2005年、野村総合研究所入社。2019年同社初のシニアパートナーとなり、2021年4月より同社初のフェロー就任。専門は、M&A、PMI戦略、長期ビジョン、マーケティング戦略、新規事業創造など。米国公認会計士、中小企業診断士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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