出版社内容情報
●イノベーションとマーケティングは別個のものではない
フィルム事業の斜陽にいち早く気づき、多様なデジタル化にかじを切る「第二の創業」を成功させた富士フイルムの古森会長。マーケティングを顧客満足から社会的貢献(マーケティング3.0)、そして顧客の自己実現(4.0)にまで高めたコトラー氏。この2人がタッグを組み、企業成長のエンジンとしての「イノベーション」のあるべき姿に食い込む。
古森会長は経営実務を熱く語る。リーダーシップ論(危機時には、リーダーはワンマンでなくてはならない)、人間力を育む「ビジネス五体論」、PDCAサイクルに代わるSTPD(see-think-plan-do)マネジメントなどが、富士フイルムの「VALUE from INNOVATION」の文化を創り出してきたことがわかる。
コトラー氏はマーケティング4.0に突入した社会において、企業の浮沈のカギを握るのはSDGsにあると語る。今後はSDGsが企業の課題解決に大きな役割を果たす。
イノベーションとマーケティング。これらは互いにループして、企業価値を高めていくのだ。
内容説明
理論×実行。存亡の危機を成長の機会に変えた富士フイルム変革の秘密にマーケティングの大家が切り込む!
目次
1 デジタル化による破壊と富士フイルムのトランスフォーメーション
2 富士フイルムの改革―絶対に負けられない戦い
3 「富士フイルムウエイ」の分析
4 イノベーションの地勢の再マッピング
5 社会的イノベーションを創出する人間主義的アプローチ
6 古森のマネジメント・アプローチ
7 古森ウエイ―フロネシスの実践
8 コトラーの見解「マーケティングでより良い世界に」
9 コトラー・古森ウエイの紹介
10 富士フイルムのビジョン
11 結論
著者等紹介
コトラー,フィリップ[コトラー,フィリップ] [Kotler,Philip]
近代マーケティングの父。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院SCジョンソン&サン特別教授。シカゴ大学経済学修士、マサチューセッツ工科大学(MIT)経済学博士。デジタルマーケティング、マーケティング分析、カスタマージャーニー分析、マーケティングイノベーションなどで卓越した実績を残す。世界で最も注目すべき経営思想家を選ぶ「Thinkers 50」のひとり(2019年)。世界各地の大学から多くの賞や名誉学位を授与されている。60冊以上の著書と100を超える論文がある
古森重〓[コモリシゲタカ]
富士フイルムホールディングス代表取締役会長兼CEO。1963年東京大学経済学部卒業後、富士写真フイルム(現富士フイルムホールディングス)に入社。主に印刷材料や記録メディアなどの部門を歩む。96年~2000年富士フイルムヨーロッパ社長。2000年代表取締役社長、03年代表取締役社長兼CEOに就任。デジタル化の進展に対し、経営改革を断行し事業構造を大転換。液晶ディスプレイ材料や医療機器などの成長分野に注力し、業績をV字回復させた。12年6月より現職
恩藏直人[オンゾウナオト]
早稲田大学商学学術院教授。1982年早稲田大学商学部卒業後、同大学大学院商学研究科を経て、1996年より教授。専門はマーケティング戦略。コトラーに関する翻訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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