出版社内容情報
再生可能エネルギーが急激に普及する2050年。常識が一変するエネルギー戦国時代を日本はどのように生きのびるべきかを大胆に解明 再生可能エネルギーへの大転換は世界の産業、経済、そしてライフスタイルにまで影響を及ぼします。そこでは、新たな市場とステイクホルダー、そして国際的な規範が作られ、従来型の市場とステイクホルダーは衰退し敗者となりかねません。
既に世界ではエネルギー転換に対応するため、従来の原子力・化石燃料を中心とした大規模集中型のエネルギー需給構造から脱却し、分散・高効率型のエネルギー需給構造を構築する動きが加速化しています。一方、日本は未だ従来型の需給構造から抜け出せず世界の動きから大きく外れ、エネルギー小国ならぬエネルギーガラパゴス国に成り果てる危機を迎えています。
本書は、エネルギー転換と呼ばれるかつてない動きと誰が勝者になろうとしているのかを明らかにします。日本がガラパゴス化せず生き残るためには何が必要なのかも提示します。
ロングセラーとなっている、『日本は世界1位の金属資源大国』の著者である平沼氏は、エネルギービジネスのカギを握る自動車産業を熟知しているエネルギー研究者。EVの爆発的普及がもたらすレアアースの圧倒的な不足などこれから20年のエネルギー転換がもたらすあらゆる衝撃を明らかにします。
第1章 日本人が知らないエネルギー転換
第2章 始まったエネルギーのゲームチェンジ
第3章 2040年のエネルギー社会??ゲームチェンジの行く先
第4章 不確定要素としての米国
第5章 ガラパゴス化に陥った日本
第6章 日本がエネルギーガラパゴス国にならないために
平沼 光[ヒラヌマヒカル]
著・文・その他
内容説明
産業革命前からの世界の平均気温上昇を2度未満に抑えること、そして2050年以降には温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを批准国共通の目標としたパリ協定。そのタイムリミットに向け、世界は再生可能エネルギーを主軸としたエネルギー転換を推し進め、160兆円ともいわれるクリーンエネルギー市場が創出される。本書は、再生可能エネルギー先進国となったスペイン、IoT、AI、ビッグデータを駆使した新たなエネルギーコントロールシステム(インターネット・オブ・エナジー)、忍び寄るレアアース危機などエネルギー転換の最新動向を解説し、日本が生き残るためには何が必要なのかを示す。
目次
第1章 日本人が知らないエネルギー転換
第2章 始まったエネルギーのゲームチェンジ
第3章 2040年のエネルギー社会―ゲームチェンジの行き先
第4章 不確定要素としての米国
第5章 ガラパゴス化に陥った日本
第6章 日本がエネルギーガラパゴス国にならないために
著者等紹介
平沼光[ヒラヌマヒカル]
東京財団政策研究所研究員。日産自動車株式会社、東京財団を経て、2018年より現職。現在は東京財団政策研究所にて資源エネルギー分野のプロジェクトを担当。また、内閣府日本学術会議東日本大震災復興支援委員会エネルギー供給問題検討分科会委員、福島県再生可能エネルギー導入推進連絡会系統連系専門部会委員を務めるほか、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)低炭素社会戦略センター特任研究員も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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