日本買い―外資系M&Aの真実

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日本買い―外資系M&Aの真実

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532321093
  • NDC分類 335.5
  • Cコード C3034

出版社内容情報

ハゲタカか?救世主か?なぜ彼らは企業価値向上を実現できるのか?名門外資系ファンドの日本法人を務めた第一人者が本音で語る。*ソフトバンクが3.3兆円で英アーム社を買収するなど、いま空前のM&Aブーム。でもにわか仕立ての日本勢の多くはM&Aで大やけどを負ってきた。外資系のM&Aファンドはどのような企業価値向上策を実行しているかを本書では紹介する。

*外資系ファンドによる買収というと「ハゲタカ」など負のイメージが強いが、企業の生産性を見直し、グローバルな視点で事業を見直す絶好の機会であることを説得的に解説。

*一口にM&Aといっても、ファンド系と事業会社系で目的や手法が大きく違い、買収する会社も違ってくることなどを説明。また、ファンド、投資銀行、コンサルタントなどが案件を巡って、実際にどのように行動し、協力・競争をするのか、現場を知る著者ならではの解説をする。

*「事業提携はまず出資が前提」「中期経営計画の発想はなく、短期目標を基点とした事業戦略」など外資系の行動特性を紹介する。

*著者は名門大型ファンドとして世界的に有名なペルミラの日本法人社長を務め、回転寿司スシローや農薬商社アリスタといった巨額M&Aを成功させた第一人者。

第1章 日本買いM&Aの現状??鎖国から開国へ

第2章 日本買いM&Aの大原則??案件のスカウトから、育成、市場デビューまで

第3章 日本買いM&Aの関係者??チーム構成が勝敗を決する

第4章 日本買いM&Aの実際??外資の経営力取り込み実例

第5章 日本買いM&Aの功罪??「ハゲタカ」外資という誤解

第6章 まとめ??日本買いM&Aで外資経営資源の徹底的利用を

加藤 有治[カトウユウジ]
イースト・インベストメント・キャピタル代表取締役
京都大学理学部、経済学部卒業、1990年総務省入省。OECD出向、エール大学MBAを経て、1998年モルガンスタンレー証券(東京)入社。以降、一貫してM&A業務に従事。メリルリンチ(ロンドン)、GE日本シニアディレクター、ペルミラ日本支社代表などを経て、2014年より現職。

内容説明

総投資額3300億円。名門外資系ファンド元日本代表が明かす、駆け引きと価値創出の実態。

目次

第1章 日本買いM&Aの現状―鎖国から開国へ
第2章 日本買いM&Aの大原則―案件のスカウトから、育成、市場デビューまで
第3章 日本買いM&Aの関係者―チーム構成が勝敗を決する
第4章 日本買いM&Aの実際―外資の経営力取り込み実例
第5章 日本買いM&Aの功罪―「ハゲタカ」外資という誤解
第6章 まとめ―日本買いM&Aで外資経営資源の徹底的利用を

著者等紹介

加藤有治[カトウユウジ]
1966年島根県松江市生まれ、岐阜県育ち。1988年京都大学理学部卒業、1990年経済学部卒業。1990年郵政省(現総務省)入省、OECD(経済協力開発機構、パリ)に出向。1998年米国イェール大学経営大学院修了。1998年以降、モルガン・スタンレー、メリルリンチ(ロンドン)を経て、GEヘルスケア事業開発アジア責任者、直近はペルミラ・アドバイザーズ日本法人社長として、15年間にわたり対日企業投資に携わった。2014年以降、独立系投資会社であるイースト・インベストメント・キャピタル株式会社(EIC)代表取締役として、引き続き企業投資活動に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Emkay

9
大変よく書けている。日系資本は福で外資は鬼という旧態依然とした社会で、正面から対日投資の必要性を主張する風通しの良さ。外資ファンドが重視するセオリー/プロセスも丁寧に説明。他国の同僚や意思決定者にいちいち説明が求められる外資ならではの苦労も滲み出ている。案件の交渉方法や、過去手がけたout-inの案件の説明も分かりやすい。最後の部分は、外資への風当たりに対する本音が出た感じだが、日本にとどまっていれば確かにフラストレーションはたまる。日本は相変わらずプライドが高いが、世代間で認識は確実に変わっている。2016/12/15

7
いつまでも「ハゲタカ」などと外資ファンドを目の敵にしているより、彼らの意図や強み価値観を理解して、そのリソースを上手く取り入れて利用する方が、グローバル市場で生き残る術の一つなのだろう。海外から見ると日本の一番非効率な所は「人的資源の配分」だそうだ。優秀な人材が従来産業の大企業内部に取り込まれていて、新興産業や成長分野に解き放たれていないという指摘である。著者の指摘通りに政策による解雇規制緩和で、そうした経営人材の流動性が高まるかどうかは疑問だ。内部昇進の重視は日本企業の仕事のやり方自体にその原因がある。2017/10/31

スプリント

3
買い手からみた日本企業のM&Aの利点と問題点がまとめられています。日本人がイメージするネガティブイメージを払拭する目的で書かれているようです。2016/11/23

Takuya Ikeda

1
M&Aの基本が、その事例とともにコンパクトにまとめられた一冊。ハゲタカファンド、アクティビストによる濫用的な買収のイメージが強かったが、買収側が投資家として企業価値を高めることを目指した行動をとるのは当然の前提、むしろ買収によって資金や人材が解放されて、売却側のポートフォリオの改善にもつながるという指摘は、とても腑に落ちた。 まだまだ勉強が足りないな。がんばらねば。2018/05/05

山田

1
よい事業で悪いBSの企業、のびしろに注目する。EBITDA成長×市場評価向上(例えば海外企業とのシナジーを上げやすい体質になればMA市場の評価が上がる)+現金創出が価値創造の要因分解。ビジネス上で大きなインパクトがあるのは資金より人材の解放。雇用の流動化が日本の成長のカギ。バイアウトファンド、外資からの経営資源はその障害となる生え抜き主義の日本の企業統治の形(経営陣)を変えられる。政府は企業の自助努力ではできない事(制度改革)を。2017/08/28

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