出版社内容情報
3割の人を動かせば会社は変えられる。事なかれ組織をアグレッシブに転換。「社員参謀」と呼ばれた男のドラマに学ぶ組織改革の要諦。
内容説明
ある晴れた日、グローバル企業「コーティング・ワールド社」高機能材料事業部長の姿晋介は、副社長室で、グループのM&A戦略で合併した関連会社「ディベロプメント・ジャパン(DJ社)」へ出向を命じられる。会社の誰もが、6月の株主総会で役員昇進と期待していただけに、まさに晴天の霹靂だった。失意の底に落ちた晋介だったが、あることをきっかけに、パートナーの本城恵美、援助者の高杉正人の支援を得ながら、「新しい組織開発の実践」へ、DJ社で「草の根リーダーシップ」を広げる手立てを打つ。そして、2社の組織文化を活かし新たな価値を創造する道を、DJ社で働く社員と共に歩み始める。宿命のライバルであるDJ社社長・檜垣真吾との心の葛藤を乗り越えていく晋介。トップ・リーダーが変わるとは何か?新しい組織開発の実践は、働く人々にとって、いかなる意味を持つのか?リーダーの言葉が社員に届く、組織文化が変わる実践の姿をリアルに描く。
目次
第1章 姿晋介出向を命ず!―こだわった「役職の昇進」から人としての「成長の昇進」へ(晴天の霹靂;使命の扉 ほか)
第2章 「最大の宿敵」から、「最高の戦友」へ―誰が新しい組織開発(OD)を構想するのか?(目の前の現実を変える;桧垣真吾と姿晋介が描く、DJ社の組織開発構想とは? ほか)
第3章 本城恵美の真剣勝負―「社会が始める組織開発」から「役員が起こす経営開発」へ(「DJ社新しい組織開発のトップ・リーダーメッセージ」;冷めた反応 ほか)
第4章 眠れる獅子が目を覚ます時―「一人の発案」から「衆知の結集」へ(草の根のリーダーシップを掘り起こす道;冷めた現場を変える ほか)
第5章 その時、三割のくせ者が動いた―「命令の合理化計画」から「自ら変わる変革ビジョン」へ(三つの方向性を「変革ビジョン」へと変える―檜垣真吾の決断を支える姿晋介の働きかけ;檜垣真吾と姿晋介が準備する次の一手 ほか)
著者等紹介
荻阪哲雄[オギサカテツオ]
東京生まれ。株式会社チェンジ・アーティスト代表取締役。多摩大学経営情報学部客員教授。専門は、組織開発論、ビジョン・マネジメント論。多摩大学大学院経営情報学研究科修士課程修了(MBA取得)。警視庁、ベンチャー企業勤務の後、一橋大学・山城章名誉教授の経営研究所へ。プロジェクトマネジャーを経て1994年、組織風土改革コンサルティングファーム、スコラ・コンサルトの創業期に参画。同パートナーに就任。2007年、独立。組織開発のビジョン実践手法「バインディング・アプローチ」を開発、提唱してチェンジ・アーティストを創業。代表に就任。2016年、多摩大学経営情報学部客員教授就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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