失敗の研究―巨大組織が崩れるとき

電子版価格
¥1,760
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

失敗の研究―巨大組織が崩れるとき

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532320737
  • NDC分類 335.21
  • Cコード C0034

出版社内容情報

マクドナルド、代ゼミ、理研--。我が世の春を謳歌した巨大組織が陥った罠とは何か? 日経新聞の特ダネ記者が失敗の本質に迫る。

内容説明

「研究不正」を生んだ理研、全国制覇から転落した代ゼミ、不敗のビジネスモデルが機能不全に陥ったマクドナルド、オンリーワンを生かし切れなかったベネッセ―。なぜ、21世紀に入って巨大組織が不祥事を繰り広げているのか。巨大組織が陥る6つの病(肥満化、迷宮化、官僚化、ムラ化、独善化、恐竜化)。長年、経済事件を追い続けてきた記者が、20の失敗事例から組織崩壊のメカニズムを解明する。

目次

「大企業時代」の終焉
第1部 軋む巨体8つの失敗を解く(理研―「科学技術」という名のゼネコン;マクドナルド―3万店のハンバーガー工場;代ゼミ―生徒ゼロの大教室;ベネッセ巨大名簿会社の虚実;東洋ゴム―肥大化した「ムラ社会」;ロッテ―国家またぐ循環出資;三井不動産―マンションの膨張と傾斜;化血研―エイズと背徳の20年)
第2部 失敗の系譜巨体を蝕む6つの病(膨張期;巨大維持期)
大企業の未来

著者等紹介

金田信一郎[カネダシンイチロウ]
日本経済新聞編集委員。1967年東京都生まれ。90年横浜国立大学経済学部卒業、日経BP社入社。『日経ビジネス』記者、ニューヨーク特派員、『日経ビジネス』副編集長を経て、2014年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

35
☆☆☆★ 企業が崩壊する6つの要因、肥満化、迷宮化、官僚化、ムラ化、独善化、恐竜化。恐竜化の代表としてGMがあげられているが、これは日本には当てはまらない気がした。失敗から学ぶことは大きい。その意味で数々の企業の実例を興味深く読んだ。理研、マクドナルド、代ゼミ、ベネッセ、東洋ゴム、ロッテ、三井不動産、化血研、EIE、長銀、アムウェイ、そごう、雪印乳業、郵政、道路公団、武富士、カネボウ、JR西日本、日本航空。2017/02/03

はまななゆみ

21
名だたる大企業が崩れていく「失敗」の本質を深堀していてとても考えさせられる。特定の人の考えだけで突き進み現場とかけ離れると、いつか行き詰まるということかなと感じました。2017/04/08

nobor0718

15
大企業が失敗する要因を、肥満化・迷宮化・官僚化・ムラ化・独善化・恐竜化という切り口で、多くの事例をもとに分析しており、理解しやすい内容でした。個人的には、巨大組織の失敗は、各チームや個人が誰もリーダーシップを持たずに他人任せの状態で物事が進んでいく時に発生することが多い、と感じています。規模の大小に関わらず、自分が責任をもって仕事をやり遂げるというカラーの定着した組織は強いと思いますし、仮に失敗しても次に活かすことができると思います。2017/01/03

Riopapa

12
肥満化、迷宮化、官僚化、ムラ化、独善化、恐竜化。読みやすく、わかりやすい。一流と思われる組織にいても安泰ではない。反面、失敗していない大企業は何が違うのか。2017/05/03

8
日経新聞社の記者による大企業不祥事のケース・スタディー。学術的な研究書ではないので、気軽に読める。文章もジャーナリストだけあって簡潔で読みやすいが、印象だけや感情に訴える表現が多くて、お話として読むには面白いものの、企業のケースとして読むには物足りない。失敗の原因として、顔の知れた経営者や創業者の手法がクローズアップされてすぎていて、パターン分けと分析はされていても、結局経営者個人の問題のように思えてしまう。不祥事が巨大組織だけに頻繁に起こっていて、巨大組織のみの問題とされているのも根拠がよくわからない。2016/09/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11084544
  • ご注意事項