内容説明
ビーム社買収、社長交代など積極的な変革を進めるサントリー、国内ビール復活目指し、攻め続けるキリン。企業風土、商品開発、成長戦略―業界2強を徹底分析。
目次
第1章 21世紀のビール・飲料業界(「ビームサントリー」の誕生;日本から世界の食品ビッグプレーヤーへ ほか)
第2章 サントリー―ベンチャーから生まれた「やってみなはれ」精神と世界展開(明治に生まれた一大ベンチャー、鳥井商店;サントリーの「やってみなはれ」が生まれたとき ほか)
第3章 キリン―凋落した巨大企業、「組織力」による復活は(なぜ日本酒と違い、ビールの会社は少ないのか;時代の最先端、国が管理した戦後のビール産業 ほか)
第4章 ビール・飲料会社の現場力(“どん底”から、グループ最年少社長へ―キリンビバレッジ社長 佐藤章;「ハイボールブーム」の仕掛け人―サントリー酒類(サントリースピリッツ)スピリッツ事業部 ほか)
最終章 市場の勝敗を決めるものは何か?(グローバル展開の今後がカギ―サントリー;ライバルからいかに貪欲に学べるか―キリン ほか)
著者等紹介
永井隆[ナガイタカシ]
ジャーナリスト。1958年群馬県生まれ。明治大学経営学部卒業。東京タイムズ記者を経て、92年フリーとして独立。現在、雑誌や新聞、ウェブで取材執筆活動をおこなう一方、テレビ、ラジオのコメンテーターも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬こ
16
サントリーとキリンの創立から今に至るまで、その違いも考察しながらの概要が書かれています。ところどころ、アサヒビール、サッポロビールの逸話も差し込まれているので、これから飲料系の就職活動をする学生さんたちは、必読書かと。そして、この本を読むと、ビール、ハイボールが飲みたくなります。2016/01/04
ひろ☆
14
サントリーとキリンを中心にビール業界の流れ。社風や新製品を作り出すパワー、ドラマみたいで面白く読めた。2014/12/26
活字スキー
11
人並みにはビール好きなだけでなく、それなりに関係のある仕事をしている事もあり、ちょいと業界のお勉強でも……と読んでみた。業界の巨人キリンと、キリンより遥かに麒麟児な「やってみなはれ」のサントリーを軸に、海外大手の動向や新製品の開発、企業提携や買収、熾烈な営業合戦で活躍した各社の有名人紹介等様々なエピソードが楽しめる。日本のビールメーカーは国内でのシェア争いを乗り越えて、トヨタやソニーのような世界企業になれるのか。経済、企業のあるべき姿や必要とされるものは。色々と考えさせられて面白かった。2017/03/15
ロッキー
11
サントリー、キリン両社の歴史がわかる。最後のインタビューのところが少しくどく感じたこと以外はとてもおもしろい本であった。2015/03/27
スプリント
8
両社の企業風土の違いがよくわかります。サントリーとキリンだけでなく、ドライで躍進したアサヒについても書かれています。2015/09/05