イノベーションは新興国に学べ！―カネをかけず、シンプルであるほど増大する破壊力

ラジュ，ナヴィ〈Ｒａｄｊｏｕ，Ｎａｖｉ〉/プラブ，ジャイディープ〈Ｐｒａｂｈｕ，Ｊａｉｄｅｅｐ〉/アフージャ，シモーヌ【著】〈Ａｈｕｊａ，Ｓｉｍｏｎｅ〉/月沢 李歌子【訳】

日経ＢＰＭ（日本経済新聞出版本部）（2013/08発売）

• サイズ B6判／ページ数 318p／高さ 19cm
• 商品コード 9784532318963
• NDC分類 336.1
• Cコード C0034

内容説明

なぜ先進国では実現できなかったのか？電気を使わない冷蔵庫、野菜も洗える洗濯機、超低価格車…。常識にとらわれない独創的な発想を生み出す「ジュガード」６つの原則とは？

目次

第１章　ジュガード―成功と成長のための戦略
第２章　原則―逆境を利用する
第３章　原則―少ないものでより多くを実現する
第４章　原則―柔軟に考え、迅速に行動する
第５章　原則―シンプルにする
第６章　原則―末端層を取り込む
第７章　原則―自分の直観に従う
第８章　ジュガードを組織に取り入れる
第９章　ジュガード的な国家をつくる

著者等紹介

ラジュ，ナヴィ［ラジュ，ナヴィ］ ［Ｒａｄｊｏｕ，Ｎａｖｉ］
ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネススクールフェロー。シリコンバレーを中心に戦略コンサルタントとして活躍。ダボス会議のファカルティ・メンバー

プラブ，ジャイディープ［プラブ，ジャイディープ］ ［Ｐｒａｂｈｕ，Ｊａｉｄｅｅｐ］
ジャワハルラール・ネルー大学教授。ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネススクールでディレクターを務めるほか、ＵＣＬＡ、インペリアル・カレッジ・ロンドンなどにも籍を置く

アフージャ，シモーヌ［アフージャ，シモーヌ］ ［Ａｈｕｊａ，Ｓｉｍｏｎｅ］
ブラッド・オレンジ創設者。新興国におけるマーケティング戦略のスペシャリスト。ペプシコ、Ｐ＆Ｇ、ベストバイなどのフォーチュン１００企業や、ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネススクールのアドバイザーを務める

月沢李歌子［ツキサワリカコ］
翻訳家。津田塾大学英文学科卒（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Norihiro Takeda]

少ない資源でより多くの成果を実現するという「ジュガード」の考え方。 ジュガード６つの法則①逆境を利用する②少ないものでより多くを実現する③柔軟に考え、迅速に行動する④シンプルにする⑤末端層を取り込む⑥自分の直感に従う 事例が豊富だから、手元に置いて読み返したい。

2014/09/14

[ちぃ]

イノベーションは豊富なリソースからではなく欠乏から生まれる。まさしく！ 付加価値や記号で儲ける時代は終わって、これからはよりシンプルで良質なものが求められるようになる。 学びは限られた条件で必要なものを生む新興国の中にある。伸びる国と伸び悩む国の違いってなんだろな。感覚的にはわかるのだけど。

[Sanchai]

以前原書で読みましたが、その時とは違う視点で今回訳本を読んでみました。原書の時はインドの事例ばかりを拾って読みましたが、今回はフィリピンのサリサリストアとか、フェースブックの記述とか、いろいろ新たな発見もありました。事例は豊富ですが、概念化における論点のくどさが目につきました。訳しようがないからしょうがないけど、「ジュガード」という言葉をこれだけ一般化して使うのには違和感を感じます。また、ミッティクールのような草の根発明の実用化とフェースブックを同列で論じるのはちょっと乱暴な気もしますが…。

2015/11/21

[ミッキー]

事例が多く、倹約的イノベーションに意欲が掻き立てられました。実際にやっているのは、あれもこれも盛り込んでしまい、ハードルを上げて、開発スピードを殺している。エンジニア、プロマネは読んで、損はないと思います。

2014/02/07

[sunbather]

端的に言えば、今の欧米企業のようにイノベーションをガチガチに管理して興すのではなく、新興国の起業家のようにもっと柔軟で許容範囲の広い考え方でイノベーションを起こして行きましょう、そしてそのためには六つの原則が大事です（他レビューに書かれているのでここでは割愛）、と説いている本。新興国や先進国の事例を多く用いて本の主旨を力説しているものの、そんなに斬新なことを言っている訳ではない。ジュガードという言葉聞いてもサチン・チョードリーしか思いださないし、覚えなくていいと思う。

2016/05/12